歯の豆知識

2017/08/11
咀嚼(そしゃく)

歯の豆知識

咀嚼について

 

咀嚼(そしゃく)、一般的にはあまり聞きなれない言葉ですが、皆さんは何を連想されるでしょうか?

 

咀嚼とはお口の中に運ばれてきた食べ物を飲み込めるように細かく噛み砕くことを言います。

食べものを体内に取り込むための、最初の消化活動で咀嚼することは食べ物の消化・吸収を助けるだけでなく、顎の成長発育、脳を活性化させる重要な役割も果たしています。人は咀嚼する事で顎が発達し、発達した顎でさらに噛み砕くことで食べ物を体にとりこみます

古くから日本人は狩猟をして動物や魚からもタンパク質を摂っていました、そして田畑を耕して農作物を収穫し、大麦・あわ・はと麦などの雑穀を主食として食べてきました。雑穀は白米と比べて硬く、たくさん噛む回数が必要とされます。縄文時代では雑穀を食べており、雑穀は口の中で唾液と混ぜてでんぷんが麦芽糖に変化するまで咀嚼していたと考えられています。それに比べ現代の日本人は咀嚼の回数が少なく、顎が細くなり退化しています。その理由は西洋の文化の影響から皆さんが大好きなパン、ハンバーグ、スパゲティー、ラーメン、カレーライスなどの食事が、硬い食べ物を食べる食文化から柔らかいものを好んで食べる習慣に変化したため現代の日本人の噛む回数が減ったと思われます。

幼いうちから軟らかいものしか食べないでいると、顎が発達しなくなります。現代人より顎が発達していた縄文人や弥生時代の人たちは、1回の食事に行う咀嚼回数は4000回以上、鎌倉時代では約2500回で、江戸から戦前だと約1500回~1400回に減少します。現代人はその半分以下の600回。                      また、人が1回の食事に行う咀嚼回数は約1500回以上が理想といわれています。 子どもの時からしっかり噛む習慣をつけることで顎の骨は発達し消化を助けるのはもちろんのこと、不正咬合や顎関節症などを未然に防ぐことができます。さらには脳に刺激を与え大脳の反応を早くするといわれています。

咀嚼するということは、人間だけではなくて地球上の動物が生きていくために行う必然的な行動です。では咀嚼する事でもたらされる効果としてまとめると

  1. 顎を発達させ歯を丈夫にする。
  2. 食べ物の消化吸収を助ける
  3. 唾液の分泌を促す
  4. 集中力を高め、ストレスを緩和。
  5. 認知症の予防

 

このような事が期待されます。

 

このように咀嚼は健康のために大切なことです。健康な歯が健康な身体をつくるので、口腔ケアこころがけましょう。好き嫌いなく、時間をかけよく噛んで食べる食事こそが現代の我々にとって必要なこではないのでしょうか?

 

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