
3歳児の健太君は虫歯がいっぱいです。なかなか磨いてくれません。大きな虫歯、小さな虫歯、歯医者の先生は大きな虫歯から治療をはじめました。3歳の健太君はがんばりましたが、そこは3歳児、途中から泣き出してしまいました。お母さんも心配顔です。
健太君のような患者様は実はたくさんいます。同じ歯を何度も治療すると言うことは、歯科医師にとっても、実は憂鬱なことなのです。自分が悪いの?患者様が悪いの?
山本さんは今年60歳、部分入れ歯をしています。趣味の山登りや、自営の電気工事店の仕事が忙しくて、歯を磨く時間がとれません。入れ歯のバネが掛かっている歯が揺れてきました。

@プラークコントロール
A食生活の改善
Bフッ素塗布
Cキシリトールの摂取
Dだ液検査
@プラークコントロール
むし歯菌を減らすには、ブラッシングが最も一般的な方法とされています。
正しいブラッシングによって、むし歯菌のすみかになるプラークを取り除きます。食べ物のカスがついたまま数時間経つと、歯の表面ではむし歯菌が相当に繁殖します。とくに寝ている間は、だ液の流れか弱いので、歯のエナメル貿から溶け出したカルシウムやリン酸が捕われず、危険な状態が長くつづくことになります。そこで歯みがきをする良いタイミングは寝る前と食前・食後です。これらを毎日の習慣にすることが大切です。食後の歯みがきはもとより、食前の歯みがきの利点は、古いプラークを事前に取り除くことでむし歯の危険性を滅らせることです。歯みがきをした後の食事ほど、むし歯のリスクが少なくなり安心して食べることができます。

A食生活の改善
早寝早起き。
生活のリズムで最も大切なことは、早く寝て早く起きること。夜ふかしせずに、十分な睡眠時間を とり、規則正しい生活習慣をしっかり身につけましょう。
朝食はしっかり摂リましよう。
朝ご飯は1日の元気の元です。しっかりと栄養のあるものを食べましょう。
よくかんで食べる習慣を身につけましよう。
よくかみ砕いて食べる事により、かむ回数が増え、唾液の分泌もよくなるので消化吸収を促進します。あまりかまずにお茶や牛乳で流し込むような事はさせないようにしましょう。
栄養バランスのとれた食事を。
強い歯と身体をつくるために欠かせない、カルシウムやリンなどのミネラル成分を豊富に含んだ食べ物(小魚類、レバー、海藻類、牛乳、卵、大豆、野菜など)をバランスよ<摂取しましょう。
おやつは1回の量よりも回数を減らすことが重要です。
おやつの回数が増えると、その分むし歯になる可能性も高まります。おやつもお菓子や市販の飲料だけでなく、果物など自然の恵みから選ぶ工夫も必要でしょう。
※週に何回か休甘日(きゅうかんび)を設けるなどして、お菓子の間食回数を減らすことも効果的です。
Bフッ素塗布
パール歯科医院では虫歯予防のために定期的にフッ素を塗布することを強力に進めています。
特に子供時代のはえたての歯、弱くてとても虫歯になりやすいのです。その反面、フッ化物を取り込みやすい状態でもあります。
2ヶ月に1度、歯と歯の間、歯と歯茎の隙間等、歯ブラシの届きづらい所まで、プロの歯科衛生士の手ですみずみまでフッ化物を塗りましょう。
パール歯科は強くお勧めします。
フッ素とは?
フッ素(元素記号「F」)は、塩素やヨウ素などと同じハロゲン族元素の一つです。化合力が非常に強く、身の回りにある土や水・植物や動物だけでなく、人間の身体にもフッ素は含まれています。
私たちは毎日の飲食からフッ素を「フッ化物」として身体にとり入れています。フッ素は、人間の身体、とくに歯や骨を丈夫にする有益元素です。
フッ化物のむし歯予防効果
フッ化物は歯の表面から取り込まれ、歯の結晶(アパタイト)の一部になります。フッ化物を含んだ歯は普通の歯よりも丈夫になります。むし歯菌の出す酸に対してより強くなり、むし歯になるのを防ぎます。また、歯のエナメル質のまわりにフッ化物かあると一度
脱灰した部分の再周石灰化を促進し、エナメル貿の補修がしやすくなります。最近の研究では、この再石灰化促進力の方がむし歯予防効果としては大きいときれています。
Cキシリトールの摂取
キシリトールとは
1.天然の素材の甘味料
キシリトールは自然界に存在する天然の糖アルコールです。多くの果実や 野菜の中に含まれ、また人体でも作られます。
工業的には白樺の木やその他の樫木を原料として作られ ます。キシリトールはすべての糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同等の甘味度です。
2.冷涼感のある甘味質
キシリトールは溶解時に吸熱反応が起こり、口の中でたいへん 爽やかな冷涼感が得られます。ミントフレーバーと併用した場合特に顕著にその効果が現れます。
3.血糖値に影響を与えません
キシリトールはインシュリンに関係なく代謝されるので糖尿病患者の人も安心して摂取できます。
4.エネルギー
キシリトールの熱量はは砂糖の75%(3kcal/g)です。
5.安全性
キシリトールはアメリカ、カナダ、EC諸国など世界38カ国以上の 国々で食品、医療品用途で認可されており、FAO/WHO合同食品規格
委員会より『一日の許容摂取量(ADI)を特定せず』という最も安全性の高いカテゴリーとして評価されています。
虫歯発生のメカニズム
虫歯は多くの要因により起こる病気ですが、大きく分けると体の健康状態、 ロ腔内の糖質食品の残存量や時間、ロ腔内細菌、特に虫歯発生細菌が組み合わ
された時発生する疾病です。
そのうち、歯を直接う蝕する細菌については、ストレプトコッカスミュータンス (SM)菌がよく知られています。
歯の表面や間に生息するSM菌は、糖を分解して歯垢(プラーク)を作り出します。 プラークは菌を繁殖させ、糖を発酵して乳酸を含む種々の酸を生成し、高濃度の酸
と接触した歯のエナメル質は腐食され、穴があくことになります。
キシリトールの虫歯抑制メカニズム
1.口腔内細菌に対しての非発酵性
砂糖を摂取した時、口腔内のpHレベルは急速に低下し、歯のエナメル質の脱灰が 生じます。キシリトールは口腔内細菌によって全く発酵されませんので酸は生成せず、
pH値も変化しません。
2.虫歯菌の成長抑制
キシリトールは歯垢とその中の虫歯菌を減少させることがユリビエスカのキシリト ールガムでの研究などで実証されています。このような効果が実証されている甘味料
はキシリトールだけです。
3.歯質の再石灰化の促進
キシリトールは唾液の分泌を刺激し、それによって口腔内のカルシウムレベルが増大 し健康な歯の脱灰防止と再石灰化効果を促進することにより、虫歯の発生を防止する
ことがWHOのフランス領ポリネシアでの研究などで実証されています。
4.口腔内細菌の非順応性
非う蝕性の甘味料も継続的に摂取し続けると、口腔内の細菌が順応して砂糖と同様に 発酵され、酸を生成することが知られていますが、キリシトールだけは他の甘味料と異
なり、10年以上継続的に摂取しても全く口腔内細菌は順応しないことが、数多くの研究 で実証されています。
虫歯予防に大きな効果があるキシリトール。パール歯科医院では患者様に強力に勧めています。
でもときどき患者様から質問を受けます。「世の中の砂糖を全部キシリトールに変えたらいいんじゃないの?」その通りです。でも現状では難しいようです。その理由は、@砂糖と比べて高価である。A砂糖の持っている自然な甘さにかなわない。特にAの理由が強いようです。
今、スーパーでもコンビニでもキシリトールのガム・タブレットが沢山あります。ここで患者様に気をつけて頂きたいことがあります。それはなるべくキシリトール100%の製品を買ってもらいたいのです。
表示をよく見て下さい。キシリトールと大きく容器に書いてあっても、@歯科専用と表示してあるか?Aキシリトール100%と表示してあるか?B栄養成分表の甘味料のただし書きがキシリトールだけですか?店頭に並んでいるものの半数以上はキシリトール30%、50%の製品です。


| はじめに | イスにリラックスして腰掛けた状態で、味のついていないガムを噛みながら、静かにだ液を出します。(5分間) | ![]() |
|---|---|---|
| 検査1 | あなたのだ液の量はどれくらい? だ液が多く出るほど・・・ @口の中の食べ物を早く洗い出します。 A歯の質を強くします。 B抗菌作用がはたらきます。 |
![]() |
| 検査2 | あなたのだ液中和力はどれくらい? 食後の歯がとけやすい環境から、 どれくらい早く通常の状態 に戻るのかがわかります。 (検査用紙が5分後に何色になって いるのか調べます。) |
![]() |
| 検査3 | あなたのむし歯の菌数は どれくらい? だ液からむし歯菌を検出し、 どんな菌が多いのか調べます。 (検査棒を舌にあてます。) |
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◆歯周病は歯を失う大きな原因のひとつです
歯を失う原因の第1位はむし歯ですが、歯周病もむし歯の次に歯を失う大きな原因になっています。特に40歳あたりからは、歯周病の比率が高くなっています。
◆歯周病は歯を支える回りの組織に起きる病気です
歯の周りには、歯を支える色々な組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)があります。歯周病は、これらの組織が細菌に感染して起こります。また、歯の周りだけでなく全身的な要因・病気も原因となります。たとえば糖尿病の患者には、かなり重度の歯周病患者が多いのですが、糖尿病が悪化すると、歯周病も悪化するという関係が見られます。
◆歯周病の進行状況
健康な歯肉には、ステップリング (みかんの皮の表面の小さなくぼみのような状態)がみられます。
| 写真右:サンゴ色、またはピンク色でひきしまって弾力性のある健康歯肉 | ![]() |
| 歯のつけ根の表面に、プラークがたまり、歯の周囲や歯と歯の間の歯肉に炎症が起こります。ブラッシングした時や、固いものを食べると、出血することがあります。これくらいではまだ痛みもありません。
(この段階を「歯肉炎」といいます) 写真右:歯肉炎 |
![]() |
| プラークが歯石(しせき)になり、歯石は大きくなって、歯根膜が溶け歯肉溝のなかにも広がってきます。 歯肉溝はだんだん深くなり、歯肉の弾力性がなくなって、歯周ポケット
と呼ばれる空間ができます。炎症も進み、歯槽骨の破壊も始まります。 写真右:歯周炎 |
![]() |
| 症状が進むと歯周ポケットがさらに深くなり、歯槽骨がほとんど破壊され、歯がぐらつき歯の根も見えてきます。出血や口臭も強くなり常時ウミが出るようになります。その状態を一般に歯槽膿漏(しそうのうろう)
といいます。 写真右:重度歯周炎 |
![]() |
| ねばねばした細菌の集まりがブラーク:歯垢(しこう)です。その細菌が少しずつ死滅して、それに唾液成分の無機質が沈着し、 石灰化して歯石(しせき)になります。 写真右:歯石写真 |
![]() ![]() |
歯周病は、今まで徐々に進行すると言われていました。
最近では、急に悪くなる時期(勃発期)と静止期 を繰り返しながら進行していくことがわかっています 。そこで勃発期に感じ変化に十分注意し、早めに歯科医に相談し、治療を受けることが
大切です。
歯周病の直接の原因は、プラークがたまることからはじまります。プラークは、食べ物のなかの糖分と誰の口のなかにもある細菌によってでき、プラークの90%近くは細菌です。
また歯周病が進行してできる歯周ポケットの内側には、1mg(湿重量) あたり400種、1億個以上の細菌がいて、体との間で、免疫応答といわれる戦いが繰り広げられます。
抵抗力が弱まれば、全身にいろいろな症状 があらわれてきます。
ですから歯周病を予防し、進行を 防ぐには、まずプラークをためず、歯周病を進行させないことが大切で す。また生活習慣を改めることも、大きなポイントになります。
◆歯周病を防ぐプラークコントロール
歯周病の予防と治療には、 ブラッシシグ(歯磨き)で口腔内を清潔に保つことが一番です。
歯周病やむし歯の原因は、プラークです。このプラークは、ていねいなブラッシングによって、大部分取り除くことができます。 つまり、適切なブラッシングをつづけることで、歯周病を予防することができるのです。
それだけではありません。程度の軽い歯周病であれば、ブラッシングで治してしまうことも可能です。
◆歯周病を悪化させない生活習慣の改善
ブラッシングが歯周病予防の第一条件ですが、それ以外にも、気をつけてほしいことがたくさんあります。
糖分(砂糖)をとり過ぎない
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大人だけでなく、子どもにも歯周病が多く見られます。
子どもは、特に砂糖が多く含まれているお菓子や清涼飲料水などをとり過ぎる傾向があります。これは、むし歯にもよくありません。
柔らかいものばかり食べない
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柔らかい食べ物は力スが歯につき、プラークが形成されやすくなります。歯ごたえのあるものや、食物繊維の多く含まれたものをしっかりかんで食べましょう。
両側の歯でかむ
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片側の歯ばかりでかんでいると、かんでいる側の歯は汚れが自然に落ちますが、あまりかまない側の歯には、プラークがたまりやすくなります。
意識して両側の歯でかみましょう。
たばこは吸わない
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たばこを吸う人は、吸わない人に比べて、歯周病にかかりやす くなっています。これはニコチンなどの作用によって、血液の流れが悪くなり、細菌と戦う働きが弱くなるからです。
つまようじの使い方に注意する
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つまようじは、歯と歯の間につまった食べ物の力スをとるのに効果的ですが、歯ぐきを傷つけたり、かえって力スを押し込んで しまうこともありますので注意しましょう。
つまようじ以外にも、 歯間ブラシやデンタルフロスなどを効果的に使いましょう。
口で呼吸をしない
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口で呼吸をすると、口のなかが乾燥しやすくなります。すると細菌に感染し、炎症を起こしやすくなります。
耳鼻咽喉の病気の ある人は、治療の必要がありますが、口呼吸のくせのある人は、 そのくせを直すように心がけましょう。
ストレスをためない
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ストレスは、歯ぎしりのもとになり、歯ぎしりは歯周病を悪化さ せます。また反対に、歯周病が歯ぎしりのもとにもなります。
自分では気がつかない歯ぎしり。家族の人にたずねてみましょう。
歯科治療の最も基本になるのが、正しいブラッシングの方法を 患者様に知ってもらうことです。 ブラッシングというのは、歯を磨くだけではありません。歯ぐ
きをマッサージすることも大切です。
歯科医師による診断と治療方針により、 歯科衛生士がプラッシングを指導します。
指導にもとづき、自分で実際にブラッシングをして、 その方法をマスターします。
歯ブラシの補肋として、 歯間ブラシやデンタルフロスなども使います。
スケーリング(歯石除去)をしてもらう
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自分で歯石を取り除くことはできません。
そこで、定期的に歯石を取り除きます(スケーリング)。また、歯の表面をなめらかにしてプラークをつきにくくします(ルートプレーニング)。
歯周病が進んでしまったとき
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抗生物質を歯周ポケットに入 れて、殺菌する方法や、さらに 症状が進んでしまったときには、 手術が必要な場合もあります。
新しい手術では、歯を抜かずに、 歯周の組織を再生させる方法もあります。
歯周病予防に最も大切なことは、 自分自身で行う継続的な努力です。
ていねいなブラッシングは歯周病予防の基本です。
そして歯周病にかかり、歯科医師に治療を受けたあとでも、ブラッシングを行えば、再発を防ぐことができます。
最も大切なのは、何よりも『自分で歯周病を防ぐ』という意志であっ て、歯科医は、患者様のお手伝いができるだけなのです。
再発を予防するメンテナンス
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治療をしたあと、2ヶ月1回程度のー定期間が経って から、再び診察することをメンテナンスといいます。
メンテナンスは、症状が改善されているのか、また新たな病気にかかっていないかを確認するために、ぜひ必要です。
メンテナンスのときは、病状の確認ばかりでなく、ブラッシングの大切さを改めて認識したり、プラークや歯石がたまっ ている場合には、スケーリングやルートプレーニングも行います。長期的に見ると、メンテナンスを行っている人と行わない人では、歯を失う率に大きな差が出てきます。
かかりつけの歯科医師を持ちましょう
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自分の歯の状況を詳しく把握してくれる歯科医は、心強い味方です。
自覚症状のあるときには何でも相談でき る歯科医、また定期的にチェックを受けられる歯科医を 持てば、歯周病やむし歯を未然に防ぐことができます。
歯科治療で注意しなければならないのは、いったん治療を始めたら、症状が改善したからといって、途中で中断し ないことです。結果的にもっと悪化させてしまう場合もあります。歯科医を信頼し、指示を守ることが大切です。
◆8020運動をご存じですか
歯の健康を守り、自分の歯でモノを食べられることは、高齢化社会を豊かに過ごすための重要な要素になります。
ところが、50歳前後から歯が急速に抜け始め、70歳では平均すると17本の歯を失い、さらに80歳では残っている歯が平均5本
となってしまい、大部分の人が入れ歯を使うようこなります。
大人の歯は、親知らずを除いて28本あります。歯は自然に抜け落ちることはありません。
歯周病やむし歯が原因になりますが、 特に歯周病は中高年から歯を失う原因になっていることは、すでに述べました。
こうした状況を憂慮した厚生省は「成人歯科保健対策検討会」 を設置しました。
そこで1989年に決めた目標が「8020」、つ まり「80歳で20本の歯を残そう」という運動です。
20本の自分の歯が残っていれば、高齢でもよくかんで食べることができます。
普通のメニューでおいしく食べられれば、栄養も十分にとれ、 身体の健康を維持することができるのです。
この目標を達成するためには、大人よりもむしろ小児の段階からのむし歯予防が最も重要となります。歯みがきと合わせたフッ素の利用(フッ素塗市・フツ素洗口・フッ素入り歯磨き剤・水道水のフッ素化など)をWHOやFDl(国際歯科連盟)も推進してお
り、丈夫な歯をつくるためには効果的です。
「8020」運動に向けて行政機関や歯科医師会、歯科衛生士会 はもちろんのこと、学校保健や産業保健でも、歯の衛生についての教育を行うなど、協力体制をとっています。
歯の健康を守り 「8020」を実現するのは、本人の努力と公衆衛生対策の協同作業といえるでしよう。

乳酸菌LS-1はプロバイオティクスの発想から選ばれた、お口の健康に役立つ生きた乳酸菌です。
タブレットをなめることにより、歯周病菌の活動が阻害されて歯周病の悪化を防ぎ、予防にも役立ちます。
歯周病はプラーク=バイオフィルムが原因で起こる感染症です。
歯周病を予防するにはバイオフィルムのコントロールが重要になります。
バイオフィルムのコントロールには機械的なコントロールが最も有効であることは言うまでもありません。
これからご紹介する研究成果により、乳酸菌LS1が歯周病予防や口臭予防に役立つことが示唆されました。
ブラッシング等従来のプラークコントロールにプロバイオティクスを利用した生物的コントロールを併用することにより、
トータルオーラルケアがより効果的に行えることが期待できます。
健康な時、細菌は一定のバランスが取れた細菌叢を構成。※プロバイオティクスとは 抗生物質(antibiotics)に対比される言葉で生物問の共生関係(probiosis)を意味する生態学的用語が起源です。プロバイオティクスは抗生物質のように有害な菌と同時に有益な菌まで殺すのではなく、元々体内にいる有益な菌を積極的に増やして体の健康を守ろうというものです。
■実験の概要と結果
歯周病原因菌であるP.gingivalisをはじめとする3菌に乳酸菌LS1を加えて培養したところ、LS1を添加しないコントロール群では各歯周病菌が増加したのに対し、LS1添加群では24時間で3菌ともほぼ死滅した。
■実験の概要と結果
57名のヒトボランティアに協力を得て臨床試験を実施。LS1を含む銘菓を服用してもらい服用4週間後の唾液中の歯周病原囚菌(BPAR:黒色色素産出嫌気性悍菌)が服用前に比べ平均で1/20に減少した。
■実験の概要と結果
57名のヒトボランティアに協力を得て臨床試験を実施。
実験開始時にハリメータによる口臭測定で「口臭あり]と判定された20名のうち、服用8週間後に約2/3のヒトの口臭の消失が確認された。
また依然として「口臭あり]とされたヒトについても明らかな口臭の減少が認められた。
■実験の概要と結果
被験者にLS1またはプラセボを4週間服用してもらい、その前後で歯肉縁下プラークを採取、リアルタイムPCRで歯周病原因菌数を測定。
LS1服用群では総菌数に占めるP.gingivalisの割合が有意に減少した。
また、LS1が実際に歯肉縁下プラークに移行しているかを調べた結果、LS1服用群でのみ全員のプラークからL.salivaliusが検出された。
■実験の概要と結果
被験者にLS1またはプラセボを4週間服用してもらい、その前後で口腔内診査実施。
LS1服用群、プラセボ群ともにBOP(出血)、PD(歯周ポケット深さ)、PCR(プラークコントロールレコード)の有意な減少が認められ、いずれもLS1服用群の減少の割合が大きい傾向が認められた。
