咀嚼の大切さ
こんにちは。
川崎区小島新田のパール歯科医院です。
最近、一部のお子さんで
特徴的な食べ方をする子が
いらっしゃいます。
食事中に水やお茶を必要以上に飲み、
食べ物をしっかりかまずに、
流し込むように食べるお子さんが
実は増えています。
さて、皆様。
よくかんで食べるには
どうしたらいいのでしょうか?
ただでさえ現代人の食べ物は軟らかく、
かむ回数が少なくなっているのに
流し食べをすると、
お口の周りの筋肉や骨が成長しません。
さらには、流し食べの結果、
消化不良をおこすこともあります。
大きなものや咬みごたえのある食べ物は、
正常な成長には必要不可欠なのです。
お母様に
「ご子息のためしっかり咬めるような食事を
作ってあげて下さい!」
こういった指導をすると、
「たくあんやするめのような物を
たくさんたべさせればよいのでしょうか?」
とよく質問されます。
硬いものだけ食べるのが
良いわけではありません。
かむ回数を増やすことも大切です!
かむ回数を増やす工夫として
まず食材大きく切ってみて下さい。
大きくすることで、
前歯で咬み切り、奥歯ですりつぶして、
歯をしっかり使うことができます。
あるいは、食材に歯ごたえを残す
という方法もあります。
調理法や水分量によって
同じ食材でも変わってきます。
同じ食肉でも、
ステーキ・しゃぶしゃぶ・
ハンバーグ・シチュー
それぞれでかむ回数は変わってきます。
また繊維のある野菜は、
なるべく繊維が残るようカットして下さい。
具体的には、細切れサラダよりは
スティックサラダの方が
歯ごたえは残ります。
ファストフードと普通の和食を比べると、
同じ600㎉のエネルギー量を
摂取するにあたり、
かむ回数はファストフード560回、
和食1020回。
このように約2倍の差ができます。
ファストフードばかり食べていると、
かむことに対し鈍感になってしまうんです。
お子様のために、
口をたくさん動かせるような
食事を作ってあげて下さいね!
お家での少しの工夫で
かむ力を鍛えることができますよ。
「健康長寿は、咬合・咀嚼が創る」
上記の事を日本学術会議咬合學研究委員会の
小林義典先生(日本歯科大学教授)が、
おっしゃっています。
特に永久歯が生える前、
早期に正しい生活習慣をつけるのは
とても大事な事なんです。
お子さんの成長には、
食生活、運動、睡眠といった
生活リズムが大きく関与してきます。
ご家族の皆様は、
お子さんに正しい生活リズムがつくように
教えてあげてくださいね。
健全な食生活には
しっかりかんで食べることや
食事のリズムなどが大切になります。
口は食べ物を食べるためにあるのです。
一日三食で食べる重量は大人だと
約1,5㎏強といわれています。
これが一年になると約1トン、
牛3頭分を頭から尻尾の先まで
食べたことになります。
この量が10㎝四方に満たないサイズの
口から入っていくのです!
口の働きは凄いのです!
毎回の食事で「しっかりかむ」ことが
口の働きを活発にし、
その刺激が顎の骨の成長、
歯の正しい位置への萌出、顔や首の筋肉、
さらには脳を刺激し
その働きを活性化させます。
この毎日の食事の差で、
かみ合う筋肉の運動量は
3倍近い開きがでます。
おのずと骨格や筋肉の成長にも
差ができてしまうのです。
歯並びを整えるのは、
歯科医師が行う
歯列矯正だけではありません。
ちゃんと食事をして咬むことでも、
歯列不正を防ぐことが
ある程度できるのです。
歯は使うためにあります!
だからたくさん使いましょう!
毎回の食事でしっかりかむことで、
顎や顔の骨と筋肉あるいは顎の関節を
正しく成長させることができます。
古代人には、歯列不正がありませんでした。
現代の軟らかい食べ物とは違い、
硬いものもたくさん食べていました。
それが何よりの証拠です。
歯並びが良くなれば、
しっかりかむことができて
「良いサイクル」が形成されます。
この「良いサイクル」を
子供のうちに形成しましょう!
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