歯の豆知識ブログ

反対咬合とガムトレーニング

 

こんにちは。

川崎区小島新田のパール歯科医院です。

 

今回は以前ブログで少し触れた

『受け口』について

書かせていただきますね。

 

受け口とは反対咬合のことです。

 

あまり馴染みのない

ワードかもしれませんが、

プロレスラーの

アントニオ猪木さんをはじめ、

世の中には受け口の人多く存在します。

 

「力強くて男らしい」

という意見もありますが、

男性の方も女性の方も

ご自身の受け口で悩んでる方が

いらっしゃるのではないでしょうか?

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受け口の原因は、遺伝といわれています。

 

でも最近、

原因がもう一つあることが

わかってきました。

 

口を閉じた状態で、

舌が正しい位置に置かれていないからです。

 

正常な舌の位置は

◆舌の先が、上の前歯の裏に付いている

◆舌の広い部分(舌背)が、

    上顎(口蓋)についている

状態です。

 

それでは、なぜ舌が正常な位置から

外れてしまったのでしょうか?

それはひとえに、

舌の筋力不足によるものです。

 

ではどうやって、

舌の筋力をアップさせるのでしょうか?

こちらを紹介していきたいと思います。

 

硬めのガムを使った、

ガムトレーニングというものがあります。

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ガムには色々種類がありますが、

おすすめはクロレッツです。

あるいは、ロッテのフィッツでも

いいかもしれません。

 

舌がどのように機能しているのかを

目で見ることはできないのですが、

ガムを使うことにより、

舌の運動や舌の筋力を

判断することができます。

 

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ガムトレーニングでは、

①舌の機能のチェック

②「片咬み」を治し、咬む力をつける

③舌の動きをよくする

④舌の筋力をつける

⑤「飲み込み方」の訓練

などができます。

 

皆様は「片咬み」をご存知ですか?

左右どちらかだけで、

咬む癖のことをいいます。

 

あまりひどいと、

歯並び・顎・筋肉のバランスが崩れます。

 

食事中に舌が口からでているお子さんを

たまに見かけませんか?

 

舌がいつも口からでていると、

歯と歯の間に隙間ができてしまったり、

上と下の歯が合わさらなくなったりします。

 

このような場合も

ガムトレーニングは有効です!

①まず、ガムを左右の歯で咬んでみます。

左右同様に咬めない場合は、

咬みにくい側で咬む練習をしましょう。

片がみを治し、かむ力をつけます。

 

②次に、舌の動きをよくする練習として、

ガムをボール状にして舌の上で丸めます。

 

③そして舌の筋力をつけるため、

舌の中央にガムをのせ、

そのまま上顎真ん中のくぼみの部分に

数秒間押し付け薄く広げます。

ガムが丸く張り付くのが、理想です!

 

1回で行うようにしてくださいね。(下図)

 

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④更に飲み込み方の訓練です。

舌でガムを上顎に押しつけたまま、

つばを飲み込んでみましょう。

 

この際舌は正しい飲み込み方ができれば、

芋虫のような動きをして

ガムがのどに向かって

三角形に流れます。

 

飲み込む力が弱いと、

前歯にガムが貼りつくようになります。

 

飲み込む力が十分なら

下の写真のようになります。

 

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上記の①から④の手順が十分できない場合、

舌の機能が足りない、

ということになります。

 

これが出来るようになるためには、

トレーニングを一日最低3分間

繰り返してみてください。

 

舌が十分な筋力や可動性がないと、

口腔内で本来あるべき位置に

舌が収まりません。

専門用語で、低位舌という状態になります。

 

低位舌になると、

本来の口の中の筋力バランスが崩れて

歯並びが悪くなったり、

口が自然とポカンと開いてしまったり、

あるいは、気道を狭くして

口呼吸になったりします。

 

さらにこれに、

肥満が重なると

睡眠時の呼吸がとりずらくなり、

無呼吸症候群という、

深刻な病気を併発することがあります。

 

ガムでお手軽にトレーニングできますので、

ぜひ試してみてくださいね!

 

 

 

歯並びについて

こんにちは。

川崎区小島新田のパール歯科医院です。

 

歯並びが悪いのを治すのは、

見た目をよくするだけの為でしょうか?

 

皆様、ご存知でしたか?

最近の学校歯科検診では、

虫歯の確認だけでなく、

歯並びも確認しているんです。

 

それだけ歯並びの大切さが、

深く認識されるようになったのです。

 

歯並びが悪いと咬み合わせにも

問題が起き、全身の健康にも

大きく影響してしまうのです。

 

歯並びが悪いと・・・、

 

①食べ物が歯の間に挟まり、

汚れが残って虫歯や歯周病になりやすくなる

 

②食べ物をしっかり噛み砕けず、

胃や腸に負担をかけてしまう

 

③上下の顎の骨の発育や、

顔立ちの成長に影響を与える

 

④咬み合わせるための筋肉の発達に

影響を与え、筋力のバランスが崩れて

姿勢が悪くなる

 

⑤顎の関節(顎関節)に

必要以上の負担がかかり、

痛みや音が出てくる。

 

⑥構音機構に害が出る事により、

正しい発音が出来なくなる

 

⑦視力低下や学力低下を招き易い

 

ざっと並べただけでもこんなにあるんです。

まだまだあるかもしれません・・・!

 

豊かな表情を大切にする欧米では、

健康的で整った歯並びが

常識になっています。

 

一昔前の日本では、

八重歯をかわいいとする

考えがありましたが、

最近では、日本人の

矯正歯科に対する考え方が

単に審美から、健康をも含めたものに

シフトしてきています。

 

歯並びを治す歯列矯正は、

今や病気を治すことと同じように

歯の正常な咀嚼機能を取り戻し、

健康な身体と心をつくるための

歯科治療なのです!

 

歯列矯正を行うことで

健康美あふれる笑顔も

手に入れる事ができます。

 

上記であげたように、

悪い歯並びでのメリットは殆どありません。

 

悪い歯並びの事を、

専門用語で不正咬合といいます。

 

この不正咬合にも、

いくつかの種類があります。

 

 

 

一番多いタイプがこちらの

叢生乱杭歯と呼ばれるものです。

犬歯の八重歯もこのタイプになります。

 

軟らかいものを多く食べる現代人は、

顎の骨の成長が不十分なため、

不正咬合が起きてしまうんです。

 

或いは、

生まれつき歯の大きい方に起こります。

 

顎の骨の発達が不十分ですと、

歯の生えるスペースが足りないので

傾いたり、捻じれたり、重なったりして

生えてきてしまうんです。

 

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次が上顎前突といわれるタイプ、

いわゆる出っ歯といわれるものです。

子供時代の指しゃぶりが

原因の事が多いのですが、

下の顎の骨の成長不全も

原因の一つだといわれています。

上の図は下顎前突受け口

あるいは反対咬合といわれるタイプです。

下の前歯が、上の前歯より前に出ています。

骨の成長が著しい人に

多く見られる傾向にありますが、

原因ははっきりわかっていません。

 

成長期の顎の骨の発育が原因で、

上顎の奥歯が挺出する(伸びてくる)ことが

原因ではないかといわれています。

 

なぜ奥歯が挺出するのかというと、

頭蓋骨の一部の蝶形骨の成長が

何らかの原因で

阻害されてしまっているからです。

 

にも咬んだときに

上下の前歯がかみ合わない『開口』や、

咬み合わせが深すぎて咬んだときに

下の歯列が上の歯列に覆われて見えなくなる

『過蓋咬合』、

歯と歯の間に隙間がある、

『空隙歯列(すきっ歯)』等、

いろいろな種類があります。

 

歯並びが悪くなる原因は、

軟らかい食べ物による顎の骨の成長不足、

悪習癖(指しゃぶり)、遺伝などですが、

近年子供時代の姿勢や呼吸にもあるのでは?

という学術論文もあります。

 

子供時代に歯並びが

悪くなる傾向にあるならば

早めに歯科医師に相談するといいでしょう。

 

私たちも歯並びの改善のための

お手伝いをさせていただきます。

 

皆様の健康のためにも歯並びの大切さを

これからも発信していきたいと思います。

 

 

矯正歯科

 

 

こんにちは。

川崎区小島新田のパール歯科医院です。

 

本日は矯正歯科について

書かせていただこうと思います。

 

歯列矯正治療のやり方には、

針金を歯に貼り付けて行う

通常の歯列矯正のほかに、

入れ歯に似た装置を用いて治す、

予防矯正という方法があります。

 

装置は基本的にプラスチック、

ねじ、ワイヤーでできています。

 

装置についている

ねじを巻いて少しずつ歯を動かしたり、

顎を広げたりしていくことで、

歯が並ぶスペースが出来ます。

 

見慣れない装置に

こんなものを口に入れて痛くないのかな?

小さな子供でも入れてられるのかな?

壊れたりしないのかな?

 

なんて不安が、ご家族や

治療を受けるご本人にもあるかと思います。

 

しかし取扱いさえ間違えなければ、

予防矯正は以下のメリットがあります。

 

①痛くなく

②虫歯や歯周病のリスクも少なく

③学校等に行っている間は外せる

④永久歯を抜く必要性が殆ど無い

⑤費用が安く済む

 

これらのことから、

低年齢(5歳程度から)のお子さんでも、

安心して治療ができる方法なんです。

 

また歯列不正を発症させた多くの原因は、

口の中の機能にあります。

 

歯を綺麗に並べても、

正しい機能がなければ、

場合によりまた悪い歯並びに逆戻り!

なんてこともよくあるんです。

 

歯並びをただ単に治すだけでなく、

お口周りや舌の筋肉を鍛えたり、

かみごたえのある食事を

しっかり咀嚼して食べてもらったり、

指しゃぶりや爪を咬んだり等の

悪い癖を治したりすることにより、

顎顔面の正しい成長を、

サポートしていければと考えております。

 

歯科矯正にお悩みの方は

ぜひ一度ご相談にいらして下さい。

 

皆様、矯正治療後もずっと綺麗な

歯並びでいましょうね!

 

歯並びが綺麗に並んだだけで、

歯列矯正の治療は終わり!

というのは、大きな間違いです。

 

歯というのは、

顎の骨と舌や頬の筋肉で囲まれています。

 

それらが、バランスよく機能していないと、

しばらくして、

元の悪い歯並びに戻ってしまうんです。

顔には、26種類の

表情筋という筋肉があります。

 

前回も書かせていただいたように、

ポカンと口のあいたお子様は

口唇周りの口輪筋が弱いんです。

 

口輪筋が弱いと、

前歯が舌の筋肉に押されて、

出っ歯になり易い傾向にあります。

 

このように、

顔の筋肉や骨など、歯並びも含めて

正しく発育しないと、

正しく機能することもできなくなります。

 

正しい機能があれば、

顎は正しい大きさに成長し、

なおかつ歯は自然と正しい位置に

並ぶものなのです。

「形態は機能によって変化する」

ダーウィンの進化論のなかにもあります。

 

機能不足や悪い癖は、

時間が経つにつれて習慣化しやすく、

正しい機能に戻すのが

大変になってしまいます。

これらは、火事のようなものです。

小さなうちに火を消してしまえば、

被害を少なくしてくれます。

 

お子さんたちは、

日々刻刻と成長しています。

早期の発見や早期の治療が、

正しい成長へと導いてくれます。

 

機能を高めるトレーニングは、

低年齢からでもできるものが

多くありますので、

歯科医師や歯科衛生士に相談の上、

必要があれば行うようにしましょうね。

私たちパール歯科医院は

そのお手伝いをさせていただきます!

 

 

 

お口のトレーニング

 

こんにちは。

川崎区小島新田のパール歯科医院です。

 

 

小さなお子さんで、

いつも口があいている子はいませんか?

 

いつも口が開いているのは、

口の周りをぐるっと囲む筋肉

『口輪筋』が弱いからなんです。

 

こういった子は、

無理に口を閉じようとすると

違う筋肉が緊張して下唇の下に

「しわ」ができることがあります。

 

このような場合、訓練として

消毒した5円玉に、

飲み込まないように糸をつけて

上下の唇で挟み込んでみてください。

 

これにより口輪筋が鍛えられ、

口を閉じた状態が維持できます。

慣れてきたら、

510グラムの重りをつける事で

さらに効果があがります。

 

テレビやゲームで遊んでいるとき、

勉強している時など

1日30分間以上続けてみてください。

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他には、風船を膨らませる

というのも効果があります。

 

風船をいっぱい膨らませて、

空気を抜いてを

何度も繰り返してみて下さい。

 

これは13分間以上続けてくださいね。

 

5歳以上で風船が膨らませられない場合は、

口輪筋の機能不足が疑われます。

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パール歯科医院には、

口の周りのトレーニングの

専用の器具があります。

『リットレメーター』です。

 

これは、口輪筋の引っ張り強さの測定と

トレーニングができます。

 

マウスピースを口にくわえて本体とつなぎ、

できるところまで引っ張ります。

 

理想は、2キロ以上です。

 

理想値に達するまでトレーニングを行い、

合わせて測定値も

記録しておくとよいでしょう。

 

これは1日最低3分間

毎日続ける必要あります。

 

とある医療機関で、

このトレーニングによる

効果を調べていると、

意外にも口輪筋だけが活性化するのでなく

首も含めて顔全体の筋肉が

活性化を起こして、

3分のトレーニングでも、

終了後120分程度まで、筋肉の活性化が

サーモグラフィーで明らかになっています。

 

もしお子さんの口がよく開いてるなと

気になっていたらぜひお試しください。

 

また、最近お母様から、

自分のお子さんがしっかり咬まずに

食事をしてしまう。

あるいは、食べるのが遅い。

という相談をうけます。

 

原因は口の周りの筋肉や、

舌の筋肉の働きが悪いところにあります。

 

「よく噛んでさっさと食べなさい!」

というだけでは、解決になりません。

やっぱりトレーニングが必要になります。

こちらはとても簡単に行えますので

ぜひ試してみてください。 

その名も口の体操。

 

①頬の筋肉の体操

頬を力強く膨らませたり吸引したりします。

一日に510回行ってください。

 

 

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②舌の筋肉の体操

舌を出して左右の口の端、

上唇をなめて舌を目いっぱい出します。

その後上顎に舌を5秒間押し付けます。

この動作を一日に510回行ってください。

(上図)

 

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③口の周りの筋肉の体操

口をしっかり閉じてから、

ゆっくり「パ・ピ・プ・ペ・ポ」

と力強く発音します

この動作を一日に510回行ってください。

(上図)

 

頬の筋肉、舌の筋肉、

口の周りの筋肉(口輪筋)を鍛える事で、

食事がしっかりとれる、

それにより食べ物の栄養の吸収性も高くなり

肥満を防止できます。

また同じ意味で咀嚼に必要な唾液も

たくさん出てくるので消化を助けます。

同時に表情筋も鍛えられ、

表情豊かな笑顔がでるようになります。

 

ぜひご自宅等で

試してみてくださいね。

 

 

 

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