歯の豆知識ブログ

食べ物と歯

 

こんにちは。

川崎区小島新田のパール歯科医院です。

 

前回咀嚼について書かせていただきました。

今回も似た内容になりますが、

しっかり噛んで食べることがもたらす、

歯にとって良い影響について

書かせていただきます。

 

しっかり噛んで、

食事をすることはいいことだらけです!

 

1.唾液がたくさん出て消化を助ける

2.口の周りの筋肉が発達して表情が豊かになる

3.顎の骨が成長してよい歯並びになる

4.脳に刺激が伝わり活性化される

 

お子様にしっかりとかんで、

食事をしてもらうためには

どんな所に注意すればよいのでしょうか?

 

食材の組み合わせによっても

かむ量は変化します。

 

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例えば、

普通の白米に雑穀や玄米を加えるだけでも

歯応えがあるので、かむ回数は増えます。

 

納豆にチリメンジャコや高菜、

たくあんを細かく刻んで加えるなども

効果的です。

 

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他にもサンドイッチは

わざとパンの耳を残してみたり、

ハンバーグにレンコン、ごぼう等の

歯ごたえのある野菜を入れたり、

ジャガイモ、ニンジンは

皮つきで大きめにカットして

使うのもいいですよ。

 

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お母様は家庭の中では

料理人であり栄養士であり、

お子様の成長を正しく導く水先案内人です。

 

どうぞお子様のために、

食育に時間をさいてあげて下さいね。

 

明治時代の歯科医学、栄養学に関する本で

必要な食べ物の種類は、

歯の種類の本数に比例する

と記したものがあります。

 

人の歯は親知らずも含めると、32本あります。

穀物をすりつぶす臼歯は20本あるので、

20/3262.5%。

 

野菜を咬み切る前歯は8本あるので

8/3225%。

 

肉を咬み切る犬歯は4本あるので

4/3212.5%。

 

以上の割合で

穀物:野菜:肉=5:2:1

のバランスで食べることが

歯の形態学的に

理想であるということになります。

 

ただこれだと、極地にすみ、

肉食が主になるエスキモーには、

あてはまらないという矛盾もでてきますが・・・。

 

ご自宅でご飯を作る際に、

この割合を意識して献立を考えてみるのは

いかがでしょうか?

歯応えの良い食べ物を使ってみたり、

切り方や調理の仕方など

お時間のある時にでも

少し手をかけて工夫をしてみてください。

そうすることで

健康な歯でいれるかもしれません。

 

最後になりますが、

よく噛むことは唾液の分泌や

口の筋肉の発達、脳の活性化など

いいことだらけですので、

日々の生活の中で意識をして見てくださいね。

いつもより少し多めに噛んでみようと

意識してやってみることが大切です。

 

これからも皆様が健康な歯でいられるように

お手伝いさせていただきますね。

 

 

咀嚼について

 

こんにちは。

川崎区小島新田のパール歯科医院です。

 

本日は咀嚼について書かせていただきます。

 

咀嚼(そしゃく)、

一般的にはあまり聞きなれない言葉ですが、

皆さんは何を連想されるでしょうか?

 

咀嚼とはお口の中に運ばれてきた食べ物を

飲み込めるように

細かく噛み砕くことを言います。

 

食べものを体内に取り込むための、

最初の消化活動です。

 

咀嚼することは食べ物の消化・吸収を

助けるだけでなく、顎の成長発育、

脳を活性化させる

重要な役割も果たしています。

 

人は咀嚼する事で顎が発達し、

発達した顎でさらに噛み砕くことで

食べ物を体にとりこみます。

 

古くから日本人は狩猟をして、

動物や魚からもタンパク質を摂っていました。

そして田畑を耕して農作物を収穫し、

大麦・あわ・はと麦などの雑穀を

主食として食べてきました。

 

雑穀は白米と比べて硬く、

たくさん噛む回数が必要とされます。

 

縄文時代では雑穀を食べており、

雑穀は口の中で唾液と混ぜて

でんぷんが麦芽糖に変化するまで

咀嚼していたと考えられています。

 

それに比べ現代の日本人は

咀嚼の回数が少なく、

顎が細くなり退化しています。

 

その理由は西洋の文化の影響から、

皆さんが大好きなパン、ハンバーグ、

スパゲティー、ラーメン、

カレーライスなどの食事が、

硬い食べ物を食べる食文化から

柔らかいものを好んで食べる習慣に

変化したために、

現代の日本人の噛む回数が

減ってしまったと思われます。

 

幼いうちから

軟らかいものばかり食べていると、

顎が発達しなくなってしまいます。

 

現代人より顎が発達していた

縄文人や弥生時代の人たちは、

1回の食事に行う咀嚼回数は

なんと4000回以上でした。

 

鎌倉時代では約2500回で、

江戸から戦前だと約1500回~1400回に

減少しています。

 

現代人はその半分以下の600回。

 

また、人が1回の食事に行う咀嚼回数は

1500回以上が理想といわれています。

 

子どもの時から

しっかり噛む習慣をつけることで

顎の骨は発達し、消化を助けるのはもちろん、

不正咬合や顎関節症などを

未然に防ぐことができます。

 

さらには脳に刺激を与え、

大脳の反応を早くするといわれています。

 

咀嚼するということは、

人間だけではなくて地球上の動物が

生きていくために行う必然的な行動です。

 

咀嚼する事で

もたらされる効果をまとめると、

 

・顎を発達させ歯を丈夫にする

・食べ物の消化吸収を助ける

・唾液の分泌を促す

・集中力を高め、ストレスを緩和

・認知症の予防

 

このような事が期待されます。

 

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このように咀嚼は

健康のために大切なことです。

健康な歯が健康な身体をつくるので、

口腔ケアをこころがけましょう。

 

好き嫌いなく、時間をかけよく噛んで

食べる食事こそが現代の我々にとって

必要なことではないのでしょうか?

 

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虫歯

 

こんにちは。

川崎区小島新田のパール歯科医院です。

 

前回のブログで虫歯と食事の関係について

書かせていただきましたが、

今回は少し掘り下げて

虫歯のでき方について

詳しく書かせていただきますね。

 

虫歯のできかたはご存知ですか?

 

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自然にできるようですが、

やはりそれだけではありません。

 

このできかたを知っていると、

誰でも十分虫歯予防ができると思います。

 

口の中では、まず食物のカスが

虫歯菌によって歯垢(プラーク)という

虫歯菌の巣になります。

 

そして巣である歯垢(プラーク)の中で、

虫歯菌はどんどん繁殖してしまうのです。

 

この虫歯菌は、

繁殖する際に食べ物の中の

「砂糖」や「炭水化物」などを

栄養(エサ)とします。

 

そして「酸」を作るのです。

 

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この酸によって、

歯の表面(エナメル質)から

ミネラル成分が溶けだします。

 

これが虫歯の始まりなんです。

 

もう少し詳しく説明しますね。

 

歯の表面に住む、

ごく少数の虫歯菌(ミュータンス菌)は、

食物中の砂糖や炭水化物を分解し、

ネバネバの物質を作ります。

 

この物質はグルカンといい、

そのつよいネバネバが

虫歯菌が歯の表面にくっつくのを

助けてしまいます。

 

やがてそこには虫歯菌に限らず、

歯周病菌等の多数の細菌が

住み着くようになり、

細菌の巣(プラーク)が作られていきます。

 

プラーク中の虫歯菌は、

食物中の砂糖、炭水化物などを

取り込んで分解し、酸を作ります。

 

また虫歯菌以外にも、

同じように糖を分解して

酸を出す細菌はいます。

 

この酸によって歯表面のエナメル質が

溶かされて虫歯になるのです。

 

ところで虫歯になりやすい人、

なりにくい人がいるのをご存知でしょうか?

 

もともと、

歯の表面のエナメル質の密度が高い人、

低い人というのがいます。

 

虫歯になりやすい人は、

特にこのエナメル質の密度が低いのです。

 

これはもって生まれたものですが、

フッ素を上手に使えばある程度

歯を強くすることが可能です。

 

それと時間です。

歯の表面が汚れても、

虫歯菌の活動が活発になって

酸を産出するまでは

24時間程度かかるといわれています。

 

 

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上の図を見て下さい。

虫歯になる原因は、

1、虫歯菌 2、砂糖 3、歯質 4、時間

ということになります。

この4つが重なっている部分が虫歯です。

 

これらのことを意識して生活すると、

虫歯は自分でも予防ができるのです。

 

例えば、虫歯の食料になる砂糖を控えたり、

食事をしたらすぐに歯を磨いて、

虫歯の住処になってしまう

汚れをしっかり取り除くことなど、

出来ることから

意識しておこなってみて下さいね!

 

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虫歯になりにくい歯

 

こんにちは。

川崎区小島新田のパール歯科医院です。

 

歯磨きが虫歯予防の

基礎中の基礎であることは当然ですが、

今回は歯磨きからすこし離れて、

お話を進めていきたいと思います。

 

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歯をしっかり磨く他にも、

虫歯になりにくい、

規則正しい食生活を送ることが大切です。

 

食べ物を口にして、

虫歯菌が反応して口の中の酸の濃度が

最もあがるのが、食後5分から20分です。

 

以前のブログで書いた通り、

その酸が歯を溶かして虫歯ができます。

これを脱灰といいます。

 

その後新しい唾液が出ることで

徐々に酸の濃度は下がり、

唾液によって溶けた歯は自然と元に戻ります。

これを再石灰化といいます。

 

ごく初期の虫歯は自然と治ってしまうのです。

 

これを表したのが上図の

ステファンカーブといいます。

 

だらだらと時間をかけて食べ続けると

常に口の中が酸性になってしまい、

虫歯になりやすくなるのです。

 

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この図をご覧下さい。

 

上の赤い部分が歯が酸によって

溶けている時間です。

 

溶けた歯が唾液によって

戻る場合もありますが、

食事やおやつの回数が多いと

歯が酸に溶かされる時間が長くなり、

虫歯のリスクが増えてしまいます。

 

口に入れるものの「量」よりも

「回数」が虫歯になる原因となるのです。

 

規則正しい食事やおやつをとることで、

虫歯は予防できるのです。

 

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また、一生のうち虫歯になりやすい時期

というのがあります。

 

永久歯の生えたての時期です。

つまりお子様の乳歯が抜けて

生え変わる頃です。

 

生えたての歯は、

フッ素のコーティングがないのです。

 

生えたての歯は質が弱いため、

時間をかけて成熟して強くなります。

 

年月がたつと食物(緑茶や海産物)

に含まれるフッ素が自然と歯の表面を

コーティングしてくれて歯が強くなります。

 

永久歯は6歳位から生え始めますので、

10代の前半を虫歯にせずに

乗り切ることができるかどうかで

歯の一生が決まってしまうんです。

 

矯正治療をする機会が多いこの時期に、

正しい生活で虫歯を予防していきましょう。

 

では虫歯予防のポイントをまとめますね。

 

①歯磨きで歯垢を取り除く

②食事、おやつは回数や時間を決めて食べる

③フッ素で歯を強くする

 

以上の3点です!

 

お子様が小さい頃から

歯医者に通って慣れさせてあげるのも

良いかと思います。

 

歯が生え始めたらフッ素を塗って予防したり、

歯並びなどをチェックしてもらいましょう。

 

小さいうちからしっかり予防して、

一生自分の歯で食事しましょうね。

パール歯科医院では

そのお手伝いをさせていただきます。

 

 

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