歯の豆知識ブログ

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インプラント治療で噛み合わせを回復させる重要性

みなさま、こんにちは

川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。

当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

今回は、インプラント治療と噛み合わせと噛み合わせが治療に与える影響について話します。

 

目次

1.はじめに

2.噛み合わせの役割

3.インプラント治療と噛み合わせの関係

4.噛み合わせを適切に調整する重要性

5.噛み合わせを良好に保つために

6.まとめ

 

1.はじめに

インプラント治療は顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せて失った歯を補う治療法です。その利点は、自分の歯のようにしっかりと噛むことができる所や、見た目の自然さにあります。そしてインプラント治療を成功させるためには、噛み合わせの調整が非常に重要です。

2.噛み合わせの役割

噛み合わせとは、上下の歯が接触する状態を指します。食事の際の効率的な咀嚼や、発音のサポート、口腔内の健康維持に噛み合わせは欠かせません。噛み合わせが良好であれば、歯や顎、周囲の筋肉や関節に均等な力が加わり、無理なく自然に機能します。

一方、噛み合わせが乱れると以下のような問題が生じることがあります。

・歯のすり減り、歯の移動による叢生

・顎関節症が原因の顎関節痛や異常音

・咀嚼効率の低下による消化不良

・筋肉の緊張や頭痛

・虫歯や歯周病

インプラントを含む歯科治療では、噛み合わせを最適化することが他の歯も含め長期的な健康を保つ鍵となります。

 

3.インプラント治療と噛み合わせの関係

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療です。天然の歯と同じように機能することが期待されますが、噛み合わせが適切でない場合、以下のリスクが高まります。

・過剰な負荷によるインプラントの破損や緩み

噛み合わせが不均衡だと、インプラントに過剰な力が集中することがあります。それにより人工歯の破損や、インプラント体と骨との結合部分にストレスを与え、緩みや脱落だけでなくインプラント周囲炎の原因となることがあります

・顎骨への負担

インプラントは顎骨に固定されています。噛み合わせが悪い場合、特定の箇所に過度な力がかかり、骨の吸収(骨が減る現象)を引き起こす可能性があります。これは、インプラントの長期的な安定性に悪影響を及ぼします。

・周囲の歯や組織への影響

インプラントの噛み合わせが調整されていないと、周囲の天然歯や歯ぐきにも悪影響を及ぼすことがあります。たとえば、周囲の歯が移動したり、歯肉に負担がかかり退縮する可能性があります。

 

4.噛み合わせを適切に調整する重要性

インプラント治療では、噛み合わせの調整も非常に重要です。

・精密な診断

インプラント治療前には歯科用 CT スキャンや顎模型を用いた咬合分析を行い、噛み合わせの状態を正確に把握します。これにより、インプラントが適切な位置に埋め込まれるよう計画を立てます。

サージカルテンプレートを用いる場合もしばしばあります。

・クラウンの形状と配置

インプラントの上部構造とよばれる人工歯は咬合のバランスを考慮して設計されます。噛む力が均等に分散されるよう、形状や高さを細かく調整します。

・治療後の調整

インプラント治療後も口腔内の環境は変化します。定期的なメンテナンスを通じて噛み合わせの状態を確認し、必要に応じて調整を行います。インプラントの長期的な安定性には不可欠です。

 

5.噛み合わせを良好に保つために

噛み合わせを保つためには、治療後のメンテナンスも重要となります。以下のポイントを意識することが重要です。

メンテナンスの受診

インプラントは一度治療が完了したらそれで一生もつとは限りません。定期的な検診を欠かさず行うことで、良い状態を長く維持できます。インプラントの状態や噛み合わせを定期的にチェックしてもらうことで、問題を早期に発見し対応できるでしょう。

・正しい歯磨きとケア

噛み合わせを良好に保つためには、インプラント周囲の清潔をプラーク除去も大切です。歯周病が進行すると、インプラント周囲炎が発生し、噛み合わせに影響を与えることがあります。歯ブラシで磨くだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシといったツールを有効に活用し、また、定期的に歯科医院での専門的なクリーニングを受けましょう。

・過度な力を避ける

固いものを噛む習慣や、歯ぎしり・食いしばりは、インプラントと噛み合わせに悪影響を及ぼします。必要に応じて就寝時使用のマウスピースの使用も検討しましょう。

 

6.まとめ

インプラント治療は、失った歯の機能をと審美性を取り戻すための画期的な治療法です。しかし、治療の成功には噛み合わせの調整が欠かせません。適切な噛み合わせを実現することでインプラントの耐久性が高まり、周囲の歯や組織への負担も軽減されます。噛み合わせに不安がある方やインプラント治療を検討している方は、ぜひ専門の歯科医院で相談してみてください。

パール歯科医院では、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、安全性に重きを置いて治療を行っています。これまでに多数の症例を扱ってきた実績もございますので、治療方法や費用についてのご相談はお気軽にお問合せ下さい。

 

パール歯科医院 インプラント治療7つのこだわりについて

https://www.pearl-dental-clinic.net/subject/implant2/

 

パール歯科医院 インプラント症例について

https://www.pearl-dental-clinic.net/case/

 

パール歯科医院

日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医 

院長  藤田陽一

院長紹介 https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/

 

歯列矯正の顎間ゴムとは?その効果や使い方、注意点を解説

みなさま、こんにちは

川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。

当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

 

目次

  • はじめに
  • 顎間ゴムの目的とは?
  • 顎間ゴムの効果
  • 顎間ゴムの使い方
  • 使い始めの注意
  • 顎間ゴム使用時の注意点
  • 顎間ゴムを外す際のポイント
  • まとめ

1.はじめに

今回は、顎間ゴムの目的や効果、使い方、注意点についてご紹介します

歯列矯正には、歯を整えるためのさまざまな道具や器具が使用されますが、その中でも「顎間ゴム(がっかんゴム)」は重要な役割を果たしています。顎間ゴムは歯や顎の位置を微調整するために用いられる小さなゴム製の輪で、上下の歯にかけることで、顎の動きや歯並びに影響を与えます。使い方や注意点についても知っておきましょう。

2.顎間ゴムの目的とは?

顎間ゴムは歯並びを良くするだけでなく、噛み合わせや顎の位置関係を調整するために使用されるものです。一般的な歯列矯正では、アライナーと呼ばれるマウスピースやブラケットとワイヤーを用いて歯を動かしていきますが、噛み合わせを整えたり上下の歯列の位置関係を正しくするためには、顎間ゴムはよく使用します。顎間ゴムを使うことで、次のような効果を期待することができます。

・噛み合わせ(咬合)の調整

上下の歯がしっかりと噛み合うように、歯列の位置関係を調整する。

・上下顎の位置の改善

顎の前後や左右の位置関係を整えることで、より自然で機能的な口元にする。

 

・歯の回転や傾きの補正

歯が正しい角度や位置に向かうために補助的に作用する。

 

3.顎間ゴムの効果

顎間ゴムの効果は、主に「上下の歯と顎の位置を微調整する」ことにあります。具体的には以下のような効果が期待されます。

 

・噛み合わせの安定化(咀嚼能率の向上)

噛み合わせが良いと食事の際にしっかりと食べ物を噛み砕くことができ、咀嚼能率が向上します。消化や栄養吸収もスムーズに進みます。また、顎や歯に過剰な負担がかからなくなり、長期的に健康な口腔環境を保つことができます。

 

・見た目の改善

顎間ゴムの使用で上下の顎の位置が調整されると、顔のバランスが整うことも多く、見た目にも良い影響を与えます。例えば、顎が引っ込み気味のケースでは前方に引き出され、逆に前に出過ぎている場合には後方に下がるように働きかけます。

 

・長期的な安定性の向上

矯正治療後も長く安定した歯並びを保つためには、噛み合わせの調整が欠かせません。顎間ゴムでしっかりと噛み合わせを整えておくことで後戻りのリスクが低くなり、治療効果が持続しやすくなります。

 

4.顎間ゴムの使い方

顎間ゴムの装着には慣れが必要です。初めての方は難しく感じることもあるかもしれませんが、使い方をしっかりと理解すれば簡単に装着できるようになります。

 

・装着の基本手順

①手を清潔にする

装着前に手を洗い、衛生面に注意しましょう。

 

②ゴムをかける位置を確認

歯科医師から指示された上下の歯にゴムをかけます。

 

③ゴムを準備する

小さなゴムは指にかけて、引っ張りやすくしておくとスムーズです。

 

④ゴムをかける

ゴムを指定された歯に引っ掛け、しっかりと装着します。初めのうちは鏡を見ながら行うとやりやすいでしょう。

 

5.使い始めの注意点

顎間ゴムは小さなゴムではありますが力が強いため、最初のうちは痛みを感じることがあります。しかし、数日経つと痛みが和らぐことがほとんどです。痛みが強い場合や違和感が続く場合には、無理をせず歯科医師に相談してください。

 

6.顎間ゴム使用時の注意点

顎間ゴムを使う際には、以下のポイントに注意しましょう。

 

・必ず毎日装着する

顎間ゴムは、1日の装着時間が短くなると効果が出にくくなります。歯科医師から指定された時間は必ず守りましょう。一般的には、食事と歯磨きのとき以外の時間は常に装着します。装着しない時間が数日つづいただけでも歯の位置は後戻りしてしまいます。

 

・汚れを防ぐためのケア

食事後は歯磨きをしっかり行い、清潔な状態でゴムを装着するように心がけましょう。衛生管理を怠ると、口臭やむし歯、歯周病の原因になることもあります。

 

・ゴムの交換

顎間ゴムは伸びやすい傾向にあります。1日に1回は新しいものに交換することおすすめします。長期間同じゴムを使い続けるとゴムの牽引力が低下するため効果が薄れ、矯正治療の進行に影響を及ぼす可能性があります。

 

・予備のゴムを持ち歩く

顎間ゴムを正しく使用していたとしても、ゴムが切れてしまうことがあります。外出する際には予備のゴムを持ち歩くようにしましょう。

 

7.顎間ゴムを外す際のポイント

顎間ゴムは指先を使って簡単に取り外しができますが、ゴムが小さいため失くしやすい点に注意しましょう。食事の際に取り外したら、ケースに入れるなどして保管しておくと紛失を防げます。

 

8.まとめ

歯列矯正における顎間ゴムの役割は、矯正治療をスムーズに進めていくうえで非常に重要なポイントとなります。しっかりとした噛み合わせと顎の位置関係を作り、矯正効果を安定させるために顎間ゴムの使用が必要です。装着のルールを守ることで、矯正治療の成功に一歩近づきます。顎間ゴムをうまく活用し、理想の歯並びと噛み合わせを手に入れましょう。当院ではワイヤー矯正をはじめインビザライン、小児矯正など各種矯正治療を行っております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください

 

当院の矯正治療について

https://www.pearl-dental-clinic.net/subject/orthodontics/

インビザライン(マウスピース矯正)について

https://www.pearl-dental-clinic.net/subject/invisalign/

 

パール歯科医院

日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医 

院長  藤田陽一

院長紹介 https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/

インプラント治療症例ブログ (後編)

川崎区にある歯医者 パール歯科医院 院長の藤田です。私は日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医を取得しております。当院ではインプラント治療・矯正治療など自費治療に力を入れています。

今回は当院のインプラント症例を2回に分けて、お話をさせて頂きます。

 

目次

  • はじめに
  • 症例紹介
  • 治療計画
  • インプラント埋入手術とサイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック詳細
  • 仮歯(TEK)にて咬合位の調整 ←今回はここから
  • 最終補綴(セラミック冠)の装着
  • まとめと考察

 

前回までの概要

両側奥歯が咬めなくなってしまった患者様のインプラント治療についてお話しさせていただきたいと思います。こちらの患者様ですが、左下奥歯と右上奥歯が欠損しており、かみ合う力が前歯に集中し前歯の動揺やかみ合わせの位置(咬合高径)の低下も見られていました。

インプラントを用いて審美性の獲得と正しいかみ合わせの回復をはかった症例

A case in which implants were used to achieve aesthetic results and restore correct occlusion

症例の概要

患者 60歳 女性

全身疾患等 無し 非喫煙者

主訴

前歯を綺麗にしたい

左上3本連結した歯が揺れている

奥歯でしっかり咬めるようにしたい

肩がこりやすい

歯ぎしりがひどい

 

前回からの続き

5.仮歯(TEK)にて咬合位の調整

左右奥歯にはインプラント上に仮歯が装着して、正しい咬合位(中心位)に誘導されています。
左上の挺出してしまった金属奥歯は、一度外して仮歯に置き換えています。左上ブリッジは患者様の十分な納得を得たうえで抜歯を行い。インプラントを3本埋め込みました。

 

左上前歯は審美上の問題も含め、インプラント埋入手術当日に仮歯(TEK)を装着しました。
多少外側に張り出していますが、これはセラミックの歯に置き換えた際し修正します。

その後左上前歯3本、インプラントの頭出し(2次オペ)を行いました。仮歯は、歯肉近くの形態をいくぶん形態修正して再装着しました。

 

6.最終補綴(セラミック冠)の装着

上顎の歯はすべてセラミックに置き換えました。下顎右奥歯もセラミックに置き換えました。
写真ではわかりずらいですが、かみ合わせの高さと位置も本来の正常な位置に回復させました。
この結果、肩こりや背中の張り歯ぎしりも緩和したとのことです。

最終補綴物(セラミックの歯)が入ってから、3年経過後のレントゲン写真です。患者様はしっかりメインテナンスに通ってくれているので、大きな問題はでていません。

 

7.まとめと考察

本症例では,主に仮歯を用いて咬合挙上を行い,歯冠修復処置により正しい前歯部被蓋関係の回復を行った。これによりいままで確認できなかった、前歯滑走誘導と側方運動時の犬歯誘導による臼歯部の離開を得ることができた。初診来院時では臼歯部の咬合支持が失われ垂直水平方向への咬合の不安定さが認められ、歯周組織も過大な咬合力も絡んだ上で、加速度的に咬合崩壊が進んでいる最中であった。このことにより顎関節ならび周囲筋肉の緊張は大きなものになり、就寝時の歯ぎしりや食いしばりを誘発し、歯の欠損が加速されるという状況であった。

臼歯部の欠損は、「後方歯がない」つまりブリッジにできない状態であり、必然的に部分入れ歯かインプラントになってしまう状況であった。部分入れ歯は、衛生面から考え就寝時は原則外すものである。そうなると就寝時の歯ぎしりによる、歯にかかるストレスは防ぎようがない。本症例は、インプラントを用いて就寝時に発生する過大な咬合力を受け止められるだけでなく、正常な咬合位置に戻すことに成功した。これにより歯ぎしり自体もなくなり副次的に発生していた肩や首の筋肉痛も消失していった。右上臼歯部のラテラルウィンドテクニックに注目が集まりやすいのであるが、それは枝葉の部分であり、本症例の着目は正常な咬合回復を前歯を含めた全顎で行ったことと考察する。

 

 

パール歯科医院では、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、安全性に重きを置いて治療を行っています。これまでに多数の症例を扱ってきた実績もございますので、治療方法や費用についてのご相談はお気軽にお問合せ下さい。

 

パール歯科医院 インプラント治療7つのこだわりについて

https://www.pearl-dental-clinic.net/subject/implant2/

 

パール歯科医院 インプラント症例について

https://www.pearl-dental-clinic.net/case/

 

パール歯科医院

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院長  藤田陽一

院長紹介 https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/

インビザラインのアタッチメントが外れたときの対処方法と注意点

みなさま、こんにちは

川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。

当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

目次

  • はじめに
  • アタッチメントが外れた場合の対処方法
  • アタッチメントが外れないようにするには
  • アタッチメント周囲の磨き方
  • ワンタフトブラシの活用
  • まとめ

 

1.はじめに

インビザラインのアタッチメントとは、マウスピースから歯を動かすためにかける力を受け止める白い突起物です。レジンというプラスチックでできています。このアタッチメントは接着剤で歯についていますが、外れてしまうこともあります。

今回は、アタッチメントが外れたときの対処方法や外れないための注意点、さらにはアタッチメント周囲の磨き方についてご紹介します。

 

 

2.アタッチメントが外れた場合の対処方法

インビザライン治療中にアタッチメントが外れてしまった場合、まずは慌てずに適切な対応を行うことが大切です。

 

・歯科医院に速やかに連絡する

もしアタッチメントが外れた場合、早めに通っている歯科医院に連絡しましょう。アタッチメントが外れた状態で治療を続けると予定通りに歯が動かない可能性があるため、できるだけ早く歯科医師の指示を仰ぎましょう。すぐに対応が必要な場合もあれば、次回の定期診察まで待っても問題ない場合もあります。状況に応じた指示を受けることが重要です。

 

・外れたアタッチメントを保管する

外れたアタッチメントが見つかった場合は、清潔に保管しましょう。再装着が可能な場合があるため、捨てずに歯科医院に持参することが推奨されます。外れたアタッチメントが紛失した場合は新たに作製装着する必要があります。

 

・マウスピースを装着し続ける

アタッチメントが外れても、すぐにマウスピースの装着をやめる必要はありません。アタッチメントが外れていてもマウスピースを装着することで、たいがいは治療の進行はある程度保たれます。ただし、装着中に違和感がある場合は歯科医院に再度相談してください。装着を続けるかどうかの判断は、歯科医師の指示に従うようにしましょう。

 

3.アタッチメントが外れないようにするには

アタッチメントが外れてしまう原因は、日常の習慣や食生活、そしてマウスピースの着脱方法にあります。以下の予防策を守ることで、アタッチメントが外れるリスクを減らせる可能性があります。

 

・硬い食べ物を避ける

アタッチメントは歯に直接接着されているのですが、強い衝撃を受けると外れることもあります。特に硬い食べ物を噛むとアタッチメントに負荷がかかるため、ナッツや氷、硬いキャンディなど噛み応えのある食品は避けるようにしましょう。

・マウスピースの着脱の際に注意する

インビザラインのマウスピースは歯にぴったりフィットするよう設計されています。ですので着脱時に無理な力を加えるとアタッチメントに負担がかかり、外れる原因になります。マウスピースを外す際は急に力を入れて引っ張らず、両手でゆっくりと慎重に取り外すようにしましょう。マウスピースの変形防止にもなります。特にアタッチメントの位置に近い部分を無理に引っ張らないように注意してください。

 

・歯ぎしりや食いしばりに注意する

歯ぎしりや食いしばりは、アタッチメントに過剰な力を加える可能性があります。これらの癖がある方はアタッチメントが外れやすくなるだけでなく、歯や顎にも負担をかけることがあります。

歯ぎしりの偏印は、浅い睡眠にあります。なるべく深い睡眠ができるように就寝前はリラックスした状態をつくりましょう。

 

  • アタッチメント周囲の磨き方

インビザライン治療中の口腔ケアは、通常の歯磨きよりもさらに注意深く行う必要があります。特にアタッチメントが装着されている部分は凹凸があるため食べかすやプラークが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。アタッチメント周囲のケアには、ワンタフトブラシを活用することがおすすめです。

 

  • ワンタフトブラシの活用

ワンタフトブラシは、通常の歯ブラシでは届きにくい部分を磨くために設計された小型のブラシです。アタッチメントの周囲や歯と歯の隙間、奥歯の裏側などを効果的に清掃することができます。アタッチメント周りは特に汚れが溜まりやすいため、ワンタフトブラシを使うことが効果的です。

 

・アタッチメント周囲を丁寧に磨く

ワンタフトブラシの小さなヘッドを使って、アタッチメントの周囲やその周辺を細かく磨きます。歯とアタッチメントの境目は特に汚れがたまりやすい箇所なので、優しく円を描くようにブラシを動かして清掃します。力を入れすぎず、軽いタッチで磨きましょう。

 

・歯と歯ぐきの境目も丁寧に磨く

ワンタフトブラシは、歯と歯ぐきの境目を磨くのにも適しています。アタッチメントがあると歯ぐきとの境目にも汚れがたまりやすくなるため、ブラシを歯ぐきに沿わせて優しく磨くことがポイントです。

 

  • まとめ

インビザライン治療において、アタッチメントが外れてしまうことはない訳ではありません。適切な対処と予防策を講じることで治療の進行をスムーズに保つことができます。インビザライン治療を成功させるために、日々のケアをしっかりと実践していきましょう。

くり返しになりますが、取れたのに気がついたら早めに歯科医院に連絡ください。

インビザラインでの歯列矯正にご興味のある方は、お気軽に当院までお問合せください

当院は、トリートメントコーディネーターという専属のカウンセラーによるカウンセリングも行っております。

 

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医療法人アクアマリン パール歯科医院

院長 藤田陽一

インプラント治療症例ブログ6 (前編)

川崎区にある歯医者 パール歯科医院 院長の藤田です。私は日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医を取得しております。当院ではインプラント治療・矯正治療など自費治療に力を入れています。

今回は当院のインプラント症例を2回に分けて、お話をさせて頂きます。

目次

  • はじめに
  • 症例紹介
  • 治療計画
  • インプラント埋入手術とサイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック詳細

1.はじめに

両側奥歯が咬めなくなってしまった患者様のインプラント治療についてお話しさせていただきたいと思います。こちらの患者様ですが、左下奥歯と右上奥歯が欠損しており、かみ合う力が前歯に集中し前歯の動揺やかみ合わせの位置(咬合高径)の低下も見られていました。

2.インプラントを用いて審美性の獲得と正しいかみ合わせの回復をはかった症例

A case in which implants were used to achieve aesthetic results and restore correct occlusion

症例の概要

患者 60歳 女性

全身疾患等 無し 非喫煙者

主訴

前歯を綺麗にしたい

左上3本連結した歯が揺れている

奥歯でしっかり咬めるようにしたい

肩がこりやすい

歯ぎしりがひどい

3.治療計画

初診時患者様に説明内容

1口腔内のレントゲン検査・歯周組織検査・口腔内写真等検査を行う

2歯周治療から始めて、奥歯にはインプラントを用いるこの際、右上奥歯の骨は危弱なのでラテラルウィンドテクニックを用いる

3左上動揺ブリッジは歯周組織の状態、咬合状態、患者様の希望等を鑑み慎重に治療方針を決めていく

3残存歯の咬合負担を軽減するため、前歯も含めて仮歯に置き換え正しいかみ合わせ位置に誘導する

4順次仮歯をセラミックに置き換える

5メインテナンス

 

1回目歯周検査

左上前歯3本連結のブリッジは歯周ポケット深めで動揺もみられます

奥歯でのかみ合わせがほぼないため、かみ合う力が前歯に集中しているようです。その結果前歯に動揺が出たり上下のかみ合わせの位置(咬合高径)の低下がみられます

初診時のパノラマエックス線写真です右上の臼歯が広範囲に欠損しています。長時間経過しているため上顎洞の拡大がみられます。上顎洞とは鼻の横にある副鼻腔の一つで、加齢や歯の欠損で拡大傾向を示すのです。上顎臼歯部にインプラントの埋め込み手術をする際、その難易度を大きく左右する要因です。

 

2回目歯周病検査

歯周病の初期治療を慎重に進めます。極端に進行しているわけではありませんが、4㎜以上の歯周ポケットがまだ残っていますし、ポケットからの出血しているところも数多くみられます。ブラッシング指導と歯石除去、生活習慣の指導等を行いました。

 

3回目歯周病検査

2回目歯周病検査の後、出血部位と深い歯周ポケット中心に歯肉縁下の歯石除去(SRP)を行いました。

その後3回目の歯周病検査となります。1回目と比べ深い歯周ポケットは、8ヶ所→4か所、出血部位は34ヶ所→20ヶ所に減少しました。左上前歯ブリッジのポケットからの出血、動揺はあまり好転しませんでした。含め審美的な観点と患者様の希望も考え抜歯インプラントという治療計画をたてました。

 

治療計画具体的な流れ

歯周病治療後

1左下奥歯2本インプラント

2右上奥歯3本インプラント ラテラルウィンドテクニックを用いたサイナスリフト応用

3左上前歯抜歯と同日に3本インプラント同日仮義歯装着

4奥歯インプラントと骨の結合を待って、仮歯装着し奥歯での咬合回復

5金属の詰め物・被せ物を順次仮歯に置き換え正しい咬み合わせの位置に戻す

6審美性と金属アレルギーを考え、順次仮歯をセラミックに置き換え

奥歯によるかみ合わせが、左右ともに喪失しています。この状況が長く続くとかみ合わせの位置(咬頭嵌合位)がどんどんずれていきます。顎の関節を中心とした本来のかみ合わせ(中心位)と咬頭嵌合位の一致というのは実際難しいのですが、当然そのずれは少ないに越したことはありません。ということで奥歯のインプラントからはじめました。

4.インプラント埋入手術とサイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック詳細

左下奥歯にはインプラントを2本埋入します。その術前CTレントゲン写真、つまり輪切りにした写真です。埋め込む位置の骨の頬舌的狭窄がうかがえます。骨の上に丸く写った透過像は、金属球を埋め込んだマウスピースを装着して撮影したものです。理想のインプラント埋め込み位置を確認します。

埋入後のパノラマレントゲン写真です。インプラントとかみ合うべき、上顎奥歯は長期間にわたりかみ合いが喪失していたため、歯が下方に伸びています。右上上顎洞の拡大を確認するためCTレントゲン写真も撮影しました。

5.左下インプラント埋入手術詳細

右上臼歯部は4本のインプラントを埋め込みます。骨の状態は約2㎜程度で、薄いこと極まりない状態です。
サイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック(下図)という術式を用いてインプラントを埋入することになりました。

 

サイナスリフト・ラテラルウィンドテクニックを併用した術式でインプラントを埋入しました。

使用したインプラントは、表面がハイドロキシアパタイトという骨との親和性がたいへん高い材料がコーティングされているタイプです。

インプラント埋入直後のパノラマエックス線写真です。骨が十分にある方向を狙って埋入しました。

 

今回は前編ということで、サイナスリフト・ラテラルウィンドテクニックを併用したインプラント埋入手術まで、お話させて頂きました。

次回はその後の実際に歯が出来上がり、食事などができるようにするためのところからお話させて頂きます。

パール歯科医院では、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、安全性に重きを置いて治療を行っています。これまでに多数の症例を扱ってきた実績もございますので、治療方法や費用についてのご相談はお気軽にお問合せ下さい。

 

パール歯科医院 インプラント治療7つのこだわりについて

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パール歯科医院 インプラント症例について

https://www.pearl-dental-clinic.net/case/

 

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日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医

院長  藤田陽一

院長紹介 https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/

歯周病とビタミンの関係

みなさま、こんにちは

川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。

当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

 

目次

  • はじめに
  • 歯周病に関連があるビタミン
  • ビタミンCとは
  • 歯周病とビタミンCの関係について
  • ビタミンEとは
  • 歯周病とビタミンEの関係について
  • ビタミンCとビタミンEの摂取方法
  • まとめ

 

1.はじめに

今回は、歯周病の予防あるいは治療の過程でビタミンがたいへん重要である事をご紹介します。

歯周病は歯を支える組織が炎症を起こし、最終的には歯を失う可能性のある疾患です。歯を失う原因として最も多い病気であるため、歯周病を予防することは全身の健康を維持するためにも非常に重要となります。適切な口腔ケアや定期的な歯科検診は歯周病の予防に欠かせませんが、食生活も重要な要素の一つです。特にビタミンは、歯と歯ぐきの健康を保つために重要な役割を果たします。歯周病に関連の深いビタミンCとビタミンEについて知っておきましょう。

 

 

2.歯周病に関連があるビタミン

ビタミンは体のさまざまな機能をサポートし、健康を維持するために必要不可欠な栄養素です。歯と歯ぐきの健康に特に重要なビタミンは、ビタミンCとビタミンEです。これらのビタミンはカルシウムの働きを助けるだけでなく、歯周病の予防や治療にも大きな影響を与えます。

 

3.ビタミンCとは

ビタミンC(アスコルビン酸)は、水溶性ビタミンの一つで、抗酸化作用が強く、免疫機能を高める働きがあります。体内でコラーゲンを合成する際に必要なビタミンであり、皮膚や血管、骨などの組織の健康を保つために欠かせません。特にビタミンCには「コラーゲン合成促進効果」があります。コラーゲンには歯と歯茎と歯槽骨を結びつける役割があるのです。ビタミンCは体内で合成することができないため、食事やサプリメントを通じて摂取する必要があります。

 

4.歯周病とビタミンCの関係について

歯周病の予防と治療において、ビタミンCは非常に重要な役割を果たします。コラーゲンは、歯ぐきや歯を支える骨の強度を保つために必要なタンパク質です。ビタミンCが不足すると、コラーゲンの生成が不十分になり、歯ぐきが弱くなりやすくなります。

 

さらに、ビタミンCは抗酸化作用を持ち、体内のフリーラジカルを中和する働きがあります。フリーラジカルは、細胞を傷つけ、炎症を引き起こす原因となります。ビタミンCの抗酸化作用により、歯ぐきの炎症を抑え、歯周病の進行を防ぐことができます。

また、ビタミンCは血管の廊下を抑えるアンチエイジング効果もあるのです。

 

5.ビタミンEとは

ビタミンEは脂溶性ビタミンの一つで、強力な抗酸化作用を持っています。細胞膜の脂質を酸化から守ることで、細胞の健康を維持する働きがあります。ビタミンEはアーモンドやヒマワリの種、ほうれん草、ブロッコリーなどの食物に多く含まれています。

6.歯周病とビタミンEの関係について

ビタミンEは、歯周病の予防と治療においても重要な役割を果たします。その主な作用は抗酸化作用と血行促進です。

 

・抗酸化作用

ビタミンEは体内のフリーラジカルを中和し、細胞の酸化ストレスを軽減します。酸化ストレスは歯周病の原因となる細菌の活動を促進し、炎症を引き起こす要因となります。ビタミンEの抗酸化作用により細菌の活動を抑え、炎症を軽減することができます。

 

・血行促進作用

ビタミンEは血行促進作用を持っています。血行が良くなることで、歯ぐきや歯を支える骨に必要な栄養素や酸素が十分に供給されます。これにより歯ぐきの健康が保たれ、歯周病の進行を防ぐことができます。

こちらもビタミンCと同様に血管の老化を抑えるアンチエイジングの効果が期待できます。

 

7.ビタミンCとビタミンEの摂取方法

ビタミンCとビタミンEを適切に摂取することは、歯周病の予防と治療に非常に重要です。

 

・ビタミンCの摂取方法

ビタミンCは、柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツ)やキウイフルーツ、パプリカ、ブロッコリー、いちごなどに多く含まれています。これらの食品を積極的に取り入れることで、ビタミンCの摂取量を増やすことができます。また、食事だけで十分なビタミンCを摂取できない場合は、サプリメントを利用することも一つの方法です。ただし、過剰摂取には注意が必要です。

 

・ビタミンEの摂取方法

ビタミンEは、アーモンド、ヒマワリの種、ヘーゼルナッツ、ほうれん草、ブロッコリー、カボチャなどに多く含まれています。これらの食品をバランスよく摂取することで、ビタミンEの摂取量を増やすことができます。また、ビタミンEもサプリメントとして摂取することができますが、適切な量を守ることが重要です。

 

 

8.まとめ

今回は、歯周病とビタミンの関係についてご紹介しました。歯周病の予防と治療には、適切な口腔ケアとともに栄養バランスの取れた食事が欠かせません。特に、ビタミンCとビタミンEは歯周病に対する重要な役割を果たします。日常の食事にこれらのビタミンを豊富に含む食品を取り入れることで歯周病のリスクを低減し、口腔内の健康を維持しましょう。

また、ビタミンCやEだけではなく、カルシウム・マグネシウム、ビタミンBやKも歯周組織の健康に重要な役割を果たすのです。

そして歯周病を予防するために、毎日の丁寧なセルフケアに加え、定期的に歯科医院で検診やクリーニングを受けることが欠かせません。

定期検診やクリーニングのご予約は、お気軽に当院までお問合せください

 

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医療法人アクアマリン パール歯科医院

院長 藤田陽一

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