ご高齢の方こそ特に歯医者へ!
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
今回は歯周病と肺炎の関係をご説明します。
歯周病と肺炎は、一見無関係にみえます。
ただ最近の研究では
相関関係が明らかになってきました。
わが国において、
肺炎は死因別死亡率の第4位を占めています。
肺炎で死亡する患者様のほとんどが
ご高齢の方で、70歳を超えると
死亡率が急激に増加することが
報告されています。
ご高齢の方は免疫力の低下により
感染しやすくなり、
とくに誤嚥性肺炎などの呼吸器感染症が、
ご高齢の方における社会問題となっています。
肺や気管は嚥下反射、咳反射など
身体が生理的に反応することによって、
口腔細菌が侵入することを防いでいます。
しかし、ご高齢になると
これらの生理機能が衰えるため、
自らの唾液や消化管内容物を
口腔内細菌とともに、
慢性的に誤嚥(ごえん)することが
多くなります。
誤嚥(ごえん)とは、
加齢や認知症などによって
「飲み込む」機能が低下することで、
誤って気管に唾液や物などが
入ってしまうことを言います。
そして、免疫力の低下したご高齢の方は、
歯周病菌が気管に入り込んで
肺にまで到達すると、
肺炎を起こしてしまうのです。
特に、食べ物と細菌が
同時に入り込むと重症化してしまいます。
これを誤嚥性肺炎といいます。
誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは
歯周病菌なのです。
では、それを予防するには
何が必要でしょうか?
それは口腔内の「清掃」と「機能回復」です。
歯磨きは、口の中を清潔にして
細菌を減らすことができます。
したがって、誤嚥性肺炎の予防には
歯磨きによる
プラ—クコントロールが必要になります。
また忘れてならないのが義歯についた付着物、
つまり細菌性のバイオフィルムとしての
デンチャープラ—クです。
義歯の清掃も
誤嚥性肺炎予防には欠かせないものです。
そして、食べたり飲み込んだりする
摂食・嚥下機能を回復させることも
同様に大切になってきます。
口腔の細菌除去と
機能回復がケアの両輪となり、
誤嚥性肺炎を予防するのです。
ご高齢の方や病気の方は
全身の機能が低下しています。
健康な人であれば多少の誤嚥があっても
発症しませんが、
体の抵抗力が落ちていると
発症しやすくなってしまいます。
口から食事をとり
栄養状態を良好にすることも、
誤嚥性肺炎を予防するうえで大切になります。
歯周病の進行→ 歯周病菌の増加
→ 歯の喪失 → 口腔機能低下
→ 誤嚥性肺炎
という方向性ができてしまいます。
歯周病はお口の中の病気だけではなく、
全身疾患も引き起こす恐ろしい病気です。
成人の約8割の方々が程度の差はありますが、
歯周病にかかっていると言われています。
歯磨きを徹底し、
歯周病を予防していきましょう。
歯周病についてのご質問等ございましたら
是非、パール歯科医院までご連絡ください。
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