歯の豆知識ブログ

インプラントって何?

 

こんにちは。

川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。

 

ここ数年「インプラント」という言葉が

一般的になってきました。

 

特に、歯科医院の広告で

よく目にするようになったので、

歯科治療の一部だということは

ご理解いただけているかと思います。

 

ですがそのインプラント治療の実態について

理解されている人はまだまだ

少ないのではないのでしょうか?

 

今後インプラント治療を行う予定の

患者様の中には、

インプラントについての知識の不足で、

不安に思われていらっしゃる方も

少なくないと思われます。

 

今回は世の中で広まりつつある

インプラント治療について

何回かに分けて

ご説明させていただきます。

 

ですので、

インプラントのことについて

詳しく知りたい方は、

当ブログ豆知識を次週も

引き続きご覧になってみてくださいね。

 

今回は

「インプラントその歴史」についてです。

 

そもそも、インプラントって何?

 

インプラントとは

身体に埋め込まれる器具の総称で、

医療目的で医科の世界でも

広く使われているものです。

 

歯科においては、

歯を失ってしまったアゴの骨に

体になじみやすい素材でできた

人工の歯根を埋め込む治療のことを指します。

 

正式には、

歯の代用として使うインプラントを

『デンタルインプラント』と呼びます。

 

インプラント.jpg

 

このインプラント治療、

一体いつごろから始まったのでしょうか?

 

インプラントの歴史は古く、

記録では、紀元前3世紀頃の

ローマ時代と言われています。

 

その時代の人骨が発見された際に、

人骨の上顎に鉄製のインプラントが

埋まっていました。

 

中南米で紀元7世紀頃には

人骨の下顎に貝で作られたインプラントが

発見されたりしました。

 

このようにインプラントの歴史は

とても古いものといえるでしょう。

 

しかしそれは治療とは言えず、あくまでも、

応急処置の一環だったように思えます。

 

実際に治療の一環として

インプラントが導入されたのは

1900年台初頭になります。

 

グリーンフィールドが

円筒形のインプラントを開発しました。

 

ただ、このときは貴金属を材料としたため、

予後が著しく悪く、うまくインプラントを

口腔内で機能させることはできませんでした。

 

そして、1952年にある大発見がありました。

 

スウェーデンのルンド大学で研究を行っていた

ペル・イングヴァール・ブローネマルク教授が

チタンと骨が結合する事

=オッセオインテグレーションというものを

見出したのです。

 

ブローネマルク.jpg

 

「生きている骨と金属が結合して、

歯の代用になる」ということは

当時一大センセーションでしたが、

ブローネマルク教授は

歯科医師ではなかったため、

相当な批判も浴びたようでした。

 

1965年にはチタン製でネジのような形の

スクリュータイプインプラントを用いた

症例を報告。

世界旋風を巻き起こしたのです。

 

その後、優れた

長期のインプラント臨床成績が発表され、

世界中で承認、使用されるようになりました。

 

日本では1983年から

インプラント治療が開始されています。

 

このようにインプラント治療としての歴史は

70年近くになり、

そのインプラントの材質や

治療の方法もより良い新しいもの変化し、

以前に比べると、より皆様の身近になった

治療法だと思います。

 

今回は歴史について説明させていただいたので

次回はどんな構造であるかを

説明させていただきたいと思います。

 

ご興味をお持ちの方は

かかりつけの歯科医院で

ご相談されてみてはいかがでしょうか。

 

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