口内炎だと思っていたら癌…?
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
皆さんは癌と聞いて、
どういうイメージをおもちでしょうか?
怖い病気でしょうか?
癌は誰しもなりたくないと思う病気ですよね。
日本人の死因の1位とも言われており、
その割合は年々増加の傾向にあります。
また、発見が遅れると治る確率も下がり、
早めに治療しても再発などの恐れもある、
とても厄介な病気です。
癌は全身様々なところにできてしまいます。
胃癌や大腸癌、食道癌などはよく知られ、
皆さまも健診などでよくチェック
されているのではないかと思います。
胃や大腸、食道などは見えない場所ですが、
胃カメラや内視鏡カメラなど使用し、
検査を行っているため、現在は早期発見も
増えてきていると言われています。
そんな中、見える場所ではあるのに
早期発見率がなかなか伸びない
癌があるのですが、
皆さんはおわかりになりますか?
それはお口の中にできる癌、口腔癌です。
口腔癌は、その名の通り
口腔内に出来る癌です。
日本では毎年約6000人が
口腔癌に疾患しています。
そのうち約3000人もの方々が
亡くなっているといわれています。
しかも、この数字は増え続けているのです。
しかし口腔癌は早期発見すれば、
後遺症もほとんど残らず、
癌の治療経過をみる指標となる
5年生存率も約90%と
かなり治癒しやすい病気だと
いうこともわかってきており、
早期発見が大変重要な癌といえます。
そして口腔癌といっても
種類があることをご存知でしょうか?
まず、お口のなか全体を口腔と言い、
ここにできる癌を総称して
口腔癌と呼んでいます。
口腔癌はできる場所によって、
舌癌、歯肉癌、口腔底癌、頬粘膜癌、
口蓋癌、口唇癌に分類されて、
部位別では舌癌が最も多く、
次に多いのが歯肉癌と言われています。
口腔癌の5年生存率は約60~80%
と言われています。
口腔癌の癌発生頻度は
全体の約3%言われており、
とりたてて、高い訳ではありません。
ほかの癌と比べて患部を
直接見ることができるので
早期発見をしやすいと言われています。
口腔内には癌と似たような
疾患が数多くあります。
口内炎、歯肉膿瘍、歯周病などがそうで、
特に歯周は成人の大部分がかかる病気です。
ですから癌との鑑別が大変難しいのです。
決め手となるのは組織を切り取って
顕微鏡で癌細胞があるか、確認することです。
口腔癌の初期段階では
痛みなどの初期症状はあまりでません。
痛みや、しこり、出血、ただれなどの
自覚症状が出てきた時にはすでに
進行しているケースが多く、
痛みが出た時には遅いと思ってください。
早めに口腔癌健診に行ってみては
いかがでしょうか?
地域によっては、
その地域の歯科医師会で
無料の口腔癌健診を
実施しているところもございますので、
まずはかかりつけの歯科医院で
ご相談ください。
日頃から、お口の中を清潔に保つことにより、
口腔癌のリスクを下げることにつなげ、
それと同時に癌にならない生活習慣を
心がけてみてはいかがでしょうか?
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