喫煙と歯周病
こんにちは。
川崎区小島新田のパール歯科医院です。
まずはこの写真をご覧下さい。
歯の裏側についてしまった
大量のタバコのヤニです。
これは典型的なヘビースモーカーの
お口の中です。
おそらく1日20本以上の喫煙が
あるのではないでしょうか?
歯石も同じく大量に付着しています。
このお口の中は
高度の歯周病が予想されます。
それと注目していただきたいのは、
歯肉の腫れがあまりない事です。
喫煙する歯周病患者様の特徴なんです。
タバコを吸うと、毛細血管が収縮します。
すると歯周ポケットの奥底に潜む歯周病菌を
免疫の力で叩けなくなってしまうのです。
通常の場合、歯周病は進行すると
歯肉から血が出ます。
歯周病菌が潜む局所(歯周ポケット)に
大量の血液を送るために
毛細血管がパンパンに膨らみ、
血液中の白血球や各種免疫細胞が
歯周病菌を叩くためです。
タバコを吸う人はこの免疫機構が
阻害されてしまうので、
歯茎が腫れにくくなるのです。
歯は汚れているけど、
歯肉は腫れておらず・・・。
なんて状態は大変危険なんです!
そうじゃなくても歯周病は、
急速に進んでしまうものです。
それに喫煙が加わってしまうと、
加速にさらに加速!
といった状態で進んでしまうんです!
歯肉から血が出ないので、
患者様も気にかけない場合が多くあります。
そうすると気付かないうちに
実はどんどん歯周病が
進んでいるかもしれません。
タバコは是非やめて下さい。
パール歯科医院では、
初めて来院される患者様には
「予診票」といって
事前アンケートのようなものをとります。
この予診票の質問項目の中に
「喫煙されますか?」
「される場合は、1日何本喫いますか」
という質問事項があります。
喫煙される患者様には、
『禁煙することで歯周病へどれだけ有効か』
を説明するルールが、
パール歯科医院の中にはあるのです。
しつこくなりますが、繰り返します。
タバコは是非やめて下さい。
タバコを止めると、
歯周病の予防だけでなく、
脳卒中、心筋梗塞、高血圧、
動脈硬化、肺癌、各種癌、
糖尿病からうつ病まで予防できます。
こんなにいいことありません。
ですからタバコが及ぼす
歯への影響をパール歯科医院では
お伝えしていきたいと思っています。
禁煙しようか悩んでいる方、
こちらをご覧になって
タバコを我慢してみて下さい。
少しずつ減らしていくことが大切です。
歯だけではなく身体に及ぼす
影響についても考えてみて下さいね。
皆様のお口の中の健康を守る
お手伝いが少しでも出来ればと思います。
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