むし歯になりにくいおやつとは?おやつの選び方と習慣の工夫
みなさま、こんにちは
川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院 院長の藤田です
当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。
- はじめに
- おやつは心と体に必要なもの
- 甘いおやつとの上手な付き合い方
- むし歯になりにくいおやつの例
- 飲み物の落とし穴にも注意!!
- 食べた後のケアも忘れずに
- おやつ選びも子供の経験に
- まとめ
1.はじめに
間食はむし歯の大敵でも、子どもの場合食事だけだとエネルギー摂取不足になることがあります。
今回は、むし歯になりにくいおやつや、おやつとの付き合い方についてご紹介します。
お子さんのむし歯予防について、気になることの一つに「おやつ」があります。甘いものを控えた方がいいとわかっていても、すべてを禁止するのは難しいものです。実は、むし歯予防において大切なのは、「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか」「どう習慣化するか」なのです。
- おやつは心と体に必要なもの
まず大前提として、「おやつ=悪いもの」と決めつける必要はありません。特に成長期の子どもたちにとって、先ほど書いた通りおやつは栄養補給としても心の満足感を得るためにも、大切な役割を果たしています。
ただし、その食べ方や時間、種類に少し気を配るだけで、むし歯のリスクを大きく下げることができるのです。例えば「だらだら食べ」を避けることは、とても重要なポイントです。お口の中が常に食べ物で満たされている状態ではむし歯菌が活動しやすくなり、歯の表面が酸にさらされる時間が長くなってしまいます。その結果唾液による歯の再石灰化が行われなくなってしまします。
おやつを食べる時間をきちんと決めて、「食べたら終わり」を習慣にしておくと、むし歯リスクを減らすと同時に、食事リズムも整いやすくなります。そしておやつの後には、「歯を磨く」ことが理想です。
- 甘いおやつとの上手な付き合い方
「チョコレートや飴は絶対ダメですか?」とよく聞かれますが、答えは「場合により」です。完全に禁止する必要はありません。ただ、口の中に長く残りやすいキャラメルやソフトキャンディ、飴などは、むし歯菌のエサになる時間が長くなってしまうため、食べる頻度やタイミングには気をつけましょう。量を最初に決めて短時間で切り上げる事をおすすめします。
どうしても甘いものを食べたいときは、食後やおやつタイムの終わりにまとめて食べること、そのあとに水やお茶を飲ませること、そしてできるだけ歯みがきをすることを意識するとよいでしょう。これだけでも、予防効果は変 わってきます。
- むし歯になりにくいおやつの例
むし歯になりにくいおやつには、以下のようなものがあります。
- 野菜スティック(にんじん、きゅうりなど)
- 果物一般
- チーズ(カルシウム補給にも◎)
- 焼き芋や蒸し芋(自然な甘さで満足感)
- 小さなおにぎりやサンドイッチ(エネルギー補給に)
- 無糖ヨーグルト
- ナッツや煮干し(噛む力も育てます)
- 甘くない飲み物
これらは口の中に糖が残りにくく、咬むことも促されるため、むし歯予防だけでなく、あごや口まわりの筋肉の発達にも役立ちます。また、甘い味ばかりではなく、しょっぱい味や素材の風味を感じられるおやつを取り入れることで、「甘いもの=おやつ」という固定観念を少しずつ変えていくことができます。
- 飲み物の落とし穴にも注意!
おやつと一緒に飲むものにも気をつけたいところです。甘いジュースやスポーツドリンク、乳酸菌飲料などには、見た目以上に多くの糖分が含まれています。また、乳酸菌飲料は腸内菌を整える反面糖分が多いので、注意が必要です。
一見健康によさそうな野菜ジュースも、糖質が多いものがあり、だらだら飲み続けてしまうとむし歯の原因になります。飲ませる回数やタイミングを意識することが大切です。できれば、お茶や水を基本にし、ジュース類は特別なときに楽しむくらいがちょうど良いかもしれません。
- 食べた後のケアも忘れずに
おやつを食べたあとは、プラークコントロールをするのが理想ですが、外出先などでは難しいこともあります。そのような時には、お茶やお水を飲ませるだけでも、口の中を軽く洗い流す効果があります。ガム(キシリトール入り)を噛むのも一つの方法です。食後すぐに噛ませることで唾液の分泌を促し、口の中の自浄作用を高めてくれます。どうしても歯みがきが難しい日は、このような工夫を取り入れてむし歯のリスクを減らしましょう。ただし、歯みがきはやはり予防の基本です。夜寝る前は特に丁寧に仕上げみがきをしてあげましょう。
なおキシリトールガムはなるべくキシリトール100%のものをおすすめします。
- おやつ選びも子どもの経験に
おやつは、ただお腹を満たすだけのものではありません。季節の食材を取り入れたり、素材の味を楽しんだりすることで、子どもは五感を使って「食」を学んでいきます。例えば旬の果物や、野菜スティックに味噌ディップを添えるだけでも、視覚・味覚・嗅覚を刺激する良い体験になります。
また、おやつ作りを一緒にすることもおすすめです。「食べるだけ」から「作る楽しさ」「待つ楽しさ」を感じることで、食への関心も高まり、むし歯になりにくい習慣を自分で選べるようになるかもしれません。
- まとめ
どんなにおやつや歯みがきに気をつけていても、やはりプロの目で定期的にチェックを受けることは大切です。定期的な通院は欠かさないでください。
むし歯の早期発見だけでなく、歯みがきの磨き残しや習慣の改善点なども教えてもらえるため、お子さんの歯の健康を守る大きな助けになります。
子どもの歯でお悩みのある方や定期検診をご希望の方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください
パール歯科医院 院長
藤田陽一
院長紹介:https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/
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