前歯と奥歯、実は役割が違う?歯の種類と働き
みなさま、こんにちは
川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。
当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。
1.はじめに
今回は、歯の種類ごとの役割りついてご紹介します。
私たちの口の中にある歯は、すべて同じように見えて、実はそれぞれに異なるを持特徴っています。前歯と奥歯を比べてみても、形や位置だけでなく、果たしている機能も異なります。
今回は永久歯に限って記しています。
2.歯は全部で何本ある?
成人の永久歯は、親知らずを含めて上下合わせて32本あります。親知らずを除くと28本です。親知らずは生えてこないこともよくありますこの28本が、前歯、犬歯、小臼歯、大臼歯といった複数の種類に分けられ、それぞれ異なる形と働きを持っています。
3.歯の種類とその役割
口の中の歯は、大きく分けて以下の4つの種類に分類されます。前歯と奥歯の中にも種類があるのです。
① 切歯(前歯)…上下左右に計8本
切歯は、いわゆる「前歯」と呼ばれる部分で、正面に見える目立つ歯です。上顎と下顎にそれぞれ4本ずつあり、食べ物を最初に口に入れる際に重要な役割を果たします。主な働きには、以下のようなことが挙げられます
- 食べ物を切断する
- 発音を助ける(「さしすせそ」「たちつてと」など)
- 顔貌や笑顔の印象を決定づける
- 舌の顎を前方に動かしたとき奥歯が離れて奥歯の負担を少なくする
切歯は薄く平らな形状をしており、刃物のように食べ物に最初の切れ目を入れるために使われます。
② 犬歯…上下左右に計4本
犬歯は、切歯のすぐ横にある尖った歯です。最も根が長く、前歯よりも長持ちします。咀嚼運動の際に下顎を正しく導く役割も持ち、噛み合わせを安定させるのに重要な歯です。主な働きには、以下のようなことが挙げられます。
- 食べ物を裂く、引きちぎる
- 噛み合わせのガイド役
- 顔の立体感や口元の輪郭を支える
- 舌の顎を横方向にずらしたとき奥歯が離れて負担を少なくする
③ 小臼歯…上下左右に計8本
犬歯の後ろに位置する小臼歯は、前歯と奥歯の中間的な性格を持つ歯です。形はやや平たく、咬合面に小さな山状の咬頭があります。主な働きには、以下のようなことが挙げられます。
- 食べ物をすりつぶす(主に肉類)
- 噛みごたえを感じやすい部位
- 咬合のバランスをとる
- 犬歯がかみ合わないとき 犬歯の代わりをする
小臼歯は、前歯でかみ切った食べ物を奥歯に送る橋渡し役ともいえます。
④ 大臼歯…上下左右に計12本(親知らず含む)
大臼歯は最も奥にある歯で、食べ物をしっかりと噛み砕く機能があります。咬合面が広く、複数の咬頭を持つのが特徴です。歯の根も2~4に分岐しています。主な働きには、以下のようなことが挙げられます。
- 食べ物をすり潰す・細かく砕く(主に野菜類)
- 噛む力の中心を担う
- 顎の成長・発達に影響する
- 大きな力を支えることで前歯の負担を少なくする
中でも「第一大臼歯(6歳臼歯)」は噛む力の約60%を支えているとされ、失うと咀嚼能力が大きく低下してしまうのです。
4.それぞれの歯の重要度
歯の種類ごとの役割を見てみると、どの歯もそれぞれに意味があり、決して「どれか一つだけあれば良い」というものではないことが分かります。特定の歯を失うと、リスクが連鎖してしまいます。
- 前歯を失うと… 見た目の印象が変わり、発音がしづらくなります。食べ物をかみ切ることも困難になります。
- 犬歯を失うと… 咬み合わせのバランスが崩れ、歯のすり減りや顎関節への負担が増えることがあります。
- 小臼歯・大臼歯を失うと… 噛みづらさを感じるだけでなく、他の歯が移動してしまうと噛み合わせのズレが起きることもあります。
つまり、どの歯にもそれぞれの働きがあり、互いに支え合って健康な咀嚼と口腔機能を保っているのです
1本歯が喪失しただけでも、なしくずし的に他の歯の寿命が短くなります。
5.歯が果たすもうひとつの大きな役割
実は、歯は「噛む」「話す」といった機能だけでなく、全身の健康にも関わっていることが分かってきています。特に大臼歯は、しっかり噛むことで脳に刺激を与え、認知症の予防や集中力の維持にもつながるといわれています。また、歯の喪失が食事の偏りを招き、栄養バランスの崩れや生活習慣病の悪化を引き起こすケースも少なくありません。
6.歯の健康を守るためにできること
健康な歯を長く保つためには、日頃のケアと定期的な検診が欠かせません。以下のような習慣を心がけましょう。
- 毎日の丁寧な歯磨き(歯間ブラシやデンタルフロスも併用)
- 食後のうがいを習慣にする
- 噛みごたえのある食材も積極的に摂る
- かかりつけの歯科医院での定期健診(年に2〜3回)
特に「奥歯は見えづらく磨き残しが多い」「前歯は目立つため変色に注意が必要」など、歯の種類ごとにケアのポイントが異なることも意識するとより効果的です。
7.まとめ
前歯と奥歯は見た目も、働きもまったく異なりますが、どちらも口の中で非常に重要な役割を果たしています。1本でも歯を失ってしまうと、そのバランスが崩れてしまい、噛み合わせや見た目、健康にまで影響を及ぼすこともあります。だからこそ、今ある歯を大切にすること、失った場合は早めに適切な治療を受けることが大切です。 お口の中でお悩みのある方や定期検診をご希望の方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください
当院での取り組み
ネット予約:https://planetdentale.com/reserve/about.php?web_code=36693a3fcaafbaee
院長 藤田 陽一
院長紹介:https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/
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